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2008年5月

2008年5月28日 (水)

クレーム対応

File   PCを使った仕事をしていると、消耗品や周辺器機などを調達するため家電量販店によく行きますが、購入商品について、ちょっとしたトラブルがあったので、書き残しておこうと思います。

 1週間ほど前、写真のようなDVDやCDをファイリングするケースを買い求めました。 過去に何度か求めていた旧いものが満杯になったので、バインダー形式の表紙も一緒に購入、家に戻って開封し、たまったDVDをまとめようとしましたが、ケースに綴じ込み用の穴が空いていません。 間違って穴無しタイプを買ってしまったかと思いましたが、ご覧のように確かに"2つ穴対応"とでかでか書かれていますので、これはパッケージと中身が違っているのだなと判断、買い求めた量販店に電話連絡しました。

以下その後のやり取りです。

私「・・こういう訳で、欲しかった商品と違うものが入っていた。」

店員「只今確認して参ります。・・数分の間・・ お待たせしました。お客様がお求めになった品番は、穴あきタイプでないものと思われます」

私「品番はそうかも知れないが、パッケージにでかく穴あきタイプと書いてあるが?」

店員「申し訳ございません。お持ちいただければ、店頭にてご希望商品とお取り替えいたします。」

私「そちらが不良品を販売したのだから、私は出向きたくない。本来ならすぐに代替品を持って来てもらいたいくらいだが、そこまで望むほどの買い物ではないので、メーカーなどそちらの仕入れ先に後始末を求めるか、販売店としてそちらで責任を持つか、納得のいく対応を願いたい。」

店員「では、XXX(メーカー名)に連絡し、対応させていただきます。」

 その後、メーカーの若い営業担当者から電話が来て、不良品であることを認め、すぐに代替品を手配するとの申し出をもらいました。 実際翌日にはすぐ配達され、不良品はその場で運送業者が引き取っていきましたので、これにて幕引きとなったわけです。なかなか迅速且つ丁寧な対応で、こちらは好感が持てました。

 一方、最初の量販店店員の対応について、その口調はとても丁寧だったのですが、所々、間違った敬語が使われ、何より、不良品交換の対応に、こちらから出向けというのは明らかにおかしいことだと思いました。電話での10分ほどのやりとりについても、私がかけた電話番号は勿論フリーダイヤルではないので、通話料は私持ちでした。 細かいことかもしれませんが、クレームを申し出る客は、基本的には憤慨しているケースが多いので、今回のような対応は、火に油を注ぐことになりかねません。 毎日数千人規模の客の応対をし、クレームもかなりの数に上ると思われる大手量販店ですが、意外な出来事でした。

 自身について顧みてみると、規模については天地ほどの差がありますが、同じモノを商うものとして、今回の出来事はそれなりに教訓として受け止めようと思っています。 

 不良品の発生というのは、如何に細心の注意を払っても、完全になくすことは不可能ですので、お客様からのクレームにつながることがあります。その際の対応如何で、その後の印象がまったく違うことになるのだと言うこと、再認識した出来事でした。

2008年5月24日 (土)

「マンデラの名もなき看守」

Photo 南アフリカ共和国初の黒人大統領"ネルソン・マンデラ"20余年の収監の間、専属看守となった男の実話。 なかなか味わいのあるヒューマンドラマです。原題は「GOODBYE BAFANA」。意味は、作品を最後まで観ると解ります。

 その生い立ちから、コーサ語(南アの黒人が話す言葉)が理解できることで、政治犯マンデラ一派の言動を監視するための専属看守となったグレゴリー(ジョセフ・ファインズ)は、それまでのうだつの上がらない暮らしから出世への足がかりを得たと思い、家族と共に移り住んだロベン島の刑務所で、使命感に燃え、収監者達の企てを見抜き、手柄を重ねて行きます。 しかし、マンデラと接することで、彼の人間性、思想に次第に傾倒していき、自身と家族の立場と仕事、マンデラ(デニス・ヘイスバート)への共鳴との板挟みに苦しむことになります。

 実話が元になっているので、ネルソン・マンデラがその後どのような道を歩んだか、悪名高きアパルトヘイト政策がどうなったかは周知の事ですが、本人の伝記ではなく、相反する思想を持った平凡な人間が感化され、変化していく様を描くことで、間接的に彼の偉大さを語るという手法が秀逸だと思いました。

 ストーリー中、グレゴリーが閲覧禁止文書として保管されている「自由憲章」を盗み出すシーンや、胸ポケットに忍ばせているシーンなどはちょっとしたサスペンス仕立てで、面白いアクセントになっています。 また、奇しくも、囚人と看守が共に息子を失うという悲劇で結びつくのですが、どちらも交通事故死という直接原因の裏に何かあるようなニュアンスが漂うあたりに同国の影の部分がちらついて、薄寒くなってしまいました。

 主な登場人物、マンデラ、グレゴリー、その妻役の3人が、見事な演技で作品の味わいとリアリティを深めています。 オススメです。

at 立川 CINEMA CITY


 <オマケ> 

 80年代半ば、英米のポップスターがアフリカの飢餓救済チャリティーで楽曲を発表していた頃、「SUNCITY」という同じようなレコードも世に出ました。 日本では前者ほど大きな話題にはなりませんでしたが、こちらは南アのアパルトヘイト政策に反対するミュージシャン達の共同製作作品でした。以下、YouTubeから、そのビデオ・クリップです。

 この映画をきっかけに、アパルトヘイトのことを少し調べ直してみましたが、その終焉には、東西冷戦終結による国際情勢の変化が多分にあったらしく、単に人道的な必然だけでは無いようで、寂しい思いがしますが、冷たい現実とはそんなものかもしれません。 少なくとも、これから同じような差別が復活することだけは無いよう願うばかりです。

2008年5月21日 (水)

おせんべいにイラスト・メッセージを印刷「ぷりんたぶるせんべい」キャンペーン編

Zero_2  九州は福岡市東区での、放置自転車撲滅キャンペーングッズとしてお使いいただいた「ぷりんたぶるせんべい」の画像です。

 細かいイラストとキャッチコピーのプリントご依頼でしたが、なかなかきれいに仕上がったと思っています。

 どこの駅前市街地でも同じように社会問題となっている放置自転車ですが、通行人の安全確保のためにも、できるだけなくしたいものですね。 


Logo_3 手焼きせんべい風林堂のホームページはこちら おせんべいにメッセージやイラストを印刷「ぷりんたぶるせんべい」の詳細はこちら  

2008年5月20日 (火)

熱狂「ABBA GOLD」

Abba3 You can dance, you can jive, having the time of your life. Woo See that girl, watch that scene, dig in the Dancing Queen !

 めちゃめちゃ楽しんできましたよ! 声が枯れ、ふくらはぎもちょっと痛くなるくらいの大盛り上がりでした。

←会場、赤坂ACTシアターのエントランス。 

 70's~80's始めに世界中を熱狂させたスーパーポップグループABBA全盛期のステージを再現するというコンサートショー「ABBA GOLD」、昨年、はじめての日本公演が行われ、告知記事を見てた私も興味を持っていたのですがそのときはチャンスに恵まれず、少し残念な思いをしていたところ、今年も再演が決まったとのことで、早速チケットを入手し、楽しみに待っていましたが、17日土曜に行って参りました。場所は東京ど真ん中赤坂ACTシアター。Abba6

 本物のABBAが最盛期の頃、私は10代後半くらいでしたが、当時は特段彼らのファンという訳ではなく、あまりに正統派のポップスなので、どちらかというと敬遠していたかも知れませんでした。 しかし、過去へのノスタルジーもあり、理屈抜きで楽しむにはこんなに素敵なステージはありませんよね。

告知チラシ、前回のキャストとは女性ボーカルが変わっていました→

 学生時代からの旧友と二人での観覧でしたが、当然ながら客層は私たちよりも少し上の世代が中心で、「はて!?ノリはいかがなのかな?」と多少心配な雰囲気を漂わせながらステージの幕は上がりました。 

 初っぱなは「Waterloo」、ABBAが、世に出るきっかけになったキャッチーな曲でしたが、お客は皆座ったまんまで、「ありゃ、困ったな・・」と思いながら聴き進んでいくと、そこは"ABBA GOLD"の皆さんもプロですね、「ミナサン、タッテクダサ~イ!」と催促され、それからは手振りの指導付きで、シャイな日本の観客も次第に盛り上がったきたのでした。 よかったよかった。

Abba5←途中のあの曲では、天井からこんなものが沢山降ってきました。凝った演出ですねぇ。

合計20曲以上が演奏されたかと思いますが、恐るべしABBA そのすべてを知っていました。前述のように私はディープファン ではなかったのに・・・。 Abba2
  
 ABBAのステージは、楽曲の楽しさもさることながら、そのちょっと奇抜ともいえる衣装と派手な振り付けも魅力のひとつだったようですが、そちらもぬかりなく再現されていて、数回のお色直しと、決して広いとはいえないステージをめいっぱい使ったアクションも素敵でした。

 そして、本物のライヴではありえない粋な演出も、エンディング「So Long」のあとのアンコールでは、スーパーヒット曲オイシイとこAbba4 取りのメドレーでのしめくくり。 そして、オーラスは「Thank you For The Music」 完全にやられました(笑)

 う~ん、来年再演されたら、また見に行ってしまおうかな・・。

Abba1



←これも天井から降ったもののうちの1個です。

2008年5月13日 (火)

Love ! STARWARS

Disks  今年は初上映から、30周年にあたるということですが、私が17歳のとき、初めてスクリーンで目にして以来、ずっと心を奪われ続けている"スターウォーズ"のディスクコレクションの紹介です。 大きいのは、もはや目にすることもなくなった、レーザーディスク版の、旧3部作&エピソード1です。 Episode1にLD版があることすら、既に歴史の深淵に葬られているかも知れません。(笑)

 世の中に家庭用ビデオ再生器機が普及し始めたのが、1980年代前半頃だと思いますが、当時高嶺の花だったLDプレーヤーを無理して買ったのも、スターウォーズをどうしても手元に置きたいという強い願望からでした。  

↑ LD、DVD、サウンドトラックCDなど 

 世に筋金入りのスターウォーズフリークは沢山いらっしゃると思いますので、私などはかわいい方かも知れませんが、こと、映画を劇場のスクリーンで見た回数についてだけは、結構自慢できるかも知れません。 オリジナルの3部作は劇場で計11回観ていますし、LDでは、多分通算100回以上は観ています。最近はさすがに時間がなくなり、ご無沙汰してしまっていますが・・。
なお、新3部作は少し回数が減って、計7回の鑑賞でした。

 上の写真、下段の左から2番目は、公式スピンオフ「帝国の影」のサウンドトラックCD。
結構レアではないでしょうか? 「帝国の逆襲」と「ジェダイの帰還」の間を描いた作品で、小説・コミック・ゲームそして映画でもないのにサントラまで発売された異色の存在です。

 宇宙を舞台にしたSF映画にうらぶれた酒場が登場し、薄汚れたダウンタウンの町並みや、傷だらけの戦闘機とパイロットのヘルメットのリアリティーに度肝を抜かれ、光るビームの刃を持つ武器で戦う登場人物にココロときめかせた30年前からずっと、世界中の男の子たちを虜にし続けているSWワールドに、私もきっと一生のお付き合いをすることと思います。

 次の機会には、別のコレクションを紹介させていただきます。乞うご期待!(笑)

2008年5月 9日 (金)

おせんべい作り 人気の「ざらめ」

 風林堂の商品で、常に高い人気を博しているのが、おしょうゆせんべいにザラメ糖をたっぷり付けた甘辛おせんべいです。 基本的にみなさん、ちょっとくどい系の甘辛の味付けがお好きなのでしょうね。
 作り方は意外と簡単で、普通より少し濃いめに味付けしたおしょうゆ味せんべいにザラメをくっつけるだけなのですが、乾かした後、ザラメが剥がれて落ちないようにちょっとした工夫も加えてあります。

Zarame2


風林堂の煎餅の味付けは、写真のような金網のかごに入れ、しょうゆタレのたっぷり入った樽に漬けるところから始まります。焼けたおせんべいをある程度まで冷ましてから漬けますが、これはタレとおせんべいの温度差が大きいと、おせんべいの中までタレが深くしみこんでしまい、しんなりしたぬれせん状態になってしまうからです。つまり、逆に考えると、近年人気が高まっているしっとりした半生ぬれせんは、水分の多めのタレに高温のままのおせんべいを漬け、タレを中まで染みこませててやるとできるわけです。

Zarame3タレにどっぷりと漬けたおせんべいは、そのままではしょっぱすぎるので、すこし余分なお醤油を落としてやる必要があります。 仕組みは電気洗濯機の脱水と同じで、おせんべいの入ったかごを回転させ、その遠心力で余分なタレを振り落します。

 ここで乾燥させてやると、普通のお醤油おせんべいになりますが、砂糖をくっつけるため前述のように一手間加えてやります。


Zarame_3 醤油ダレが乾かないうちに、粘着力の高い特殊なでんぷんを振りかけると、もともととろりとしていたタレが更に粘ってきて、さらさらのザラメ糖がおせんべいの表面にべたっと付くようになります。 裏表均等に付けていきますが、作業をする従業員の皆さんも、甘辛ズキの方が多いので、みんなたっぷり付けてくれます。 この後、せっかく付けた砂糖を落とさぬよう、そっと扱いながら乾燥させます。 
←こうして1枚ずつ丁寧に付け並べていきます

ゆっくり乾かした後、出来上がり~。 

風林堂のザラメせんべいは、おせんべい自体を割とさっくり焼き上げていますので、独特の食感も人気となっているようです。 なんだか食べたくなってきませんか~?


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2008年5月 7日 (水)

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」

Therewillbebloodアカデミー主演男優賞ダニエル・デイ=ルイスが演じた主人公は噂どおり凄かった。

 後味の悪い映画です・・などと書き始めると誤解されるかもしれませんが、主人公「ダニエル・プレインヴュー」の半生を延々と綴るこの長い作品を見終えて爽快な気分になれる方は、相当屈折した人生を送っていらっしゃるとしか思えません(笑)・・・ が、2時間半以上、最後までスクリーンに釘付けになりました。 

 100年前のアメリカ、一攫千金を望み、金の採掘から石油堀へと転身し、己の欲望と野心のためには非道もいとわない男の半生に共感を持つことは、現代の日本で普通の社会生活を営むヒトビトにはかなり難しいでしょうから、初め観客はかなり距離を置いて見ざるを得ないと思います。眉間にシワを寄せながら・・。 しかし、彼の生き様に象徴される強欲や人間不信などは、ほぼすべての人が持つ影の部分でもあるので、結局はどこかで受け入れざるを得ないのかも知れません。

 ストーリーの前半では、まだ人間味を見せるときもあるダニエルですが、天敵とも見て取れるカルト的な宣教師イーライ・サンデー(ポール・ダノ)との確執も相まって、中盤以降の欲にまみれたいやらしさぶりには参ります。いやはやすごいとしか形容しようがありません。「ギャング・オブ・ニューヨーク」での悪党ぶりも見事でしたが、更に凄味を増しているようです。

 "There will be blood" とは、"そこに血があるでしょう"=・・みたいな訳になるのでしょうか? 血とは勿論血縁の意味もあるでしょうし、あるいは現代文明の血液「油」の意もあるのかもしれません。 血の繋がりのない息子H.W.、途中で現れるダニエルの弟になりすました男、彼らへ扱いからもタイトルの裏側が透けて見えるようです。

 舞台はほとんどがアメリカの荒野で、乾いた岩と砂ばかりの風景にもかかわらず、映像はとても美しくつくられています。上のチラシの背景にもある、油井が炎を上げて夕暮れの空を焦がすがごとく燃えさかるシーンなどは、その真骨頂です。 また、全編に流れる呪術的な響きを持ち、不安をかき立てるような音楽も、作品テーマととてもマッチしていますのでこちらも注目です。

 最終盤は、財をなしたダニエルの邸宅内での出来事で締めくくられますが、エンディングのために用意された豪奢で洗練された美しい舞台と、最後の恐怖との対比がお見事です。

あ~胸くそ悪いが、すごい映画だ。


at 立川 CINEMA CITY

2008年5月 4日 (日)

相模原のGW 大凧と鯉のぼり

Kaito 日本中、GW休暇のまっただ中ですね。 当初の見込みより、関東地方のお天気はイマイチのようですが、せっかくのまとまったお休みですので有効にお使い下さいね。

 風林堂では残念ながら連休は頂けませんが、相模原でこの期間に行われる行事を紹介します。

 左は隣の座間市と日本一の大きさを競っている凧です。 5月4・5の両日、相模川の河川敷数箇所を会場にして、大勢の観客を集め、地域の一大イベントとして開催されています。14.4m四方、重さ約1tという巨大な凧ですが、写真のものは、小田急線相模大野駅の吹き抜け通路に飾られていたものです。後ろの窓の人影と比べるとその大きさがおわかりいただけるかと思いますが・・。 以前、同保存会の会長に伺った話では、風速15m以上が安定して吹かないと、その巨大さゆえなかなか揚がらないとのことですが、果たして今年はどうでしょうか?

 相模原市は、昭和の大戦後急速に発展した街が多く、歴史的な資産や文化財などが豊富という訳ではありませんので、江戸時代から続くというこの大凧は、市民の貴重な財産なのですね。

Carp_2

 さて、もう一方は、同じく相模川のずっと上流で開かれる、「泳げ鯉のぼり相模川」。行政が実行主体で開かれるイベントです。 相模川の両岸に太いワイヤーロープを張り、1200匹以上という鯉のぼりを一斉に泳がせようという企画です。 川面を渡る皐月の薫風に泳ぐ沢山の鯉のぼりはなかなか壮観です。

3年ほど前チャリンコで、汗かきかき行ってきました→

  地元の特産品などが販売されるなど、活性化に一役買っているようです。 

全国の皆様、是非一度おはこびを <(_ _)>

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手焼きせんべい処相模原風林堂のおせんべい日記

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