« 2009年11月 | メイン | 2010年1月 »
原題は、"WALTZ WITH BASHIR" 「バシールとワルツを」 。バシールとはバシール・ジェマイエルという人物のことで、詳細につてはWikipediaにもまだ記載がありませんが、この映画の特徴的なシーンにその容貌が大きなポスターで観られます。既に故人ですが、そのことがこの映画の背景にあります。
アリ・フォルマン監督・脚本による、自身が従軍した1982年のレバノン内戦の記憶を探るという手法。シュールな色彩、大胆且つ特徴的なアニメーションで作られた、ドキュメンタリー作品でした。右の告知チラシからもご覧頂けると思います。アニメーションで、且つドキュメンタリーという、普通では相容れない手法が斬新です。
"サブラ・シャティーラの虐殺" "PTSD=心的外傷後ストレス障害"が、ストーリーの骨になります。この20年以上前のレバノン内戦について、詳しい方はあまり多くないと思いますが、私自身も勿論そうでした。 少し知識を仕込んでから鑑賞すべきだったと少し後悔しています。
中東や中央アジア、アフリカ各地で今も続く戦争状態、安穏とした私たちの日常と同時進行で殺戮が起きていることに、日々いかに無関心であるか、戦争をテーマにした作品を観るたびに思い知らされます。
新兵として前線に送られた若者が、恐怖のあまり際限なく機関銃を乱射しながら進軍する場面や、今まで軽口を聴いていた先輩兵が、たった一発の銃弾で、生物から、ただのモノになってしまう場面など、無表情なアニメーション帰還者の口から語られる戦場のリアリティーが痛々しく感じられます。
作品中で語られるエピソードにこんな部分があります。 「あるアマチュアカメラマンが戦場で撮影をしていた。戦闘状態にもかかわらず彼は嬉々としてそれを撮影し、興奮していた。あるときカメラが壊れ、ファインダー越しに戦場を観ることが出来なくなった彼は、突然恐怖に襲われたという・・」。 遠く傍観者でしかあり得ないながら、時として訳知り顔で語る私たちに、その不遜さを責められているとも受けとられる部分かも知れません。
そして衝撃的なラストの数分間、私は息を止めていたかもしれません。 それまで、で描かれていたアニメーションのデフォルメ映像が、いきなり大転換します。 傍観者であった私たちが、その刹那戦場に連れて行かれたかのような錯覚を覚えます。 これこそ、作者の意図だったのだろうと思います。虐殺を正当化する理由はどこにも存在しません。 今年、米国大統領ノーベル平和賞受賞演説で、戦争の必要性に言及したのが記憶に新しいですが、結果が何をもたらすか、こんな作品から感じ取ってもらいたい気がします。
滅多に求めることのない作品のプログラムを、今回は買い求めました。師走の夕暮れ時、華やかに彩られた世界一の繁華街、銀座4丁目~数寄屋橋間、通り沿いの風景。数分前目にした廃墟の映像とのギャップが、小さなトゲのように心に刺さりました。おはようございます。相模原は、乾いた晴天の朝を迎えました。冬型が続かない今年の冬ですが、ご家庭でも師走には片付けなければいけない所用が増えますから、晴れが多いと助かりますよね。
一週間ほど前、東京初台にあるオペラシティコンサートホールに、音楽を聴きに行って参りました。 当日のパンフレットは右の写真。若い女性のソリスト3人が、それぞれの楽器で、日本で最も愛されているであろう協奏曲を演奏しました。
オーケストラは「サンクトペテルブルグ祝祭管弦楽団」とか。 オーケストラのメンバーも比較的若い奏者が多く見受けられ、所謂気鋭のオーケストラといった位置づけなのでしょうか?
ソリストは、中村アヤサ(ヴァイオリン)yumi(フルート)今川裕代(ピアノ)の三方。3人とも若く、特に中村さんは現役女子高生というから驚きです。もちろん音楽科在籍ですが・・・天然水のTVCMに出演されていたとのこと。今川さんは最もキャリアが豊富で、音楽賞も受賞されている経歴の持ち主です。フルートのyumiさんは、NHKのクイズ番組で、レギュラー奏者を勤められていたとか。 皆さん若くして、大活躍の逸材というわけです。
演目は、メンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルト、モーツァルトのフルートコンチェルト#1、そしてチャイコフスキーのピアノコンチェルト#1。言うまでもなく、どれも超有名且つ愛されている名曲です。
華麗且つ変化に富むメンデルスゾーン、チャーミングで快活なモーツァルト、ドラマチックで重厚なチャイコフスキーと、それぞれ時代も個性も違う組み合わせは、なかなか楽しい選曲でした。 特にピアノ#1は、個人的に最も愛する曲のひとつなので、久々に聴いた生演奏に、気持ちも高揚しました。
今回同行いただいたのは、風林堂のパッケージデザインなどを何度か依頼している、横浜在住のグラフィックデザイナー滑谷章(ぬかりやあきら)氏。開演より少し早めに待ち合わせ、氏の若き頃、東京芸大時代の話など聞かせていただくのは、私の知らない世界を垣間見る、こちらも楽しいひとときです。
年末を前にしたこの時期、僅かに気持ちの安らぐ良い休日を過ごせました。
パティオに置かれた大きなツリー、高さおよそ15m以上。夕暮れに映える素敵な演出です▲
いよいよ師走。 そろそろ1年を締めくくる時事の話題が、各方面を賑わす頃になりました。おせんべいやでは、年末年始の繁忙に備え、ギフトの仕込みなどで慌ただしさを増して参ります。
そんな年末、今年もヤマト運輸さんより通販の企画を頂戴し、昨年同様風林堂も出品させていただくことにしました。
今年は、昨年より若干微修正が加えられ、ギフト用ではなく、「グルメお取り寄せ」という位置づけになりました。 消費者の皆様のマインドや、運送会社さんの代金決済手段、出店者の発送サイトなど、いろいろ考えられた上での変更と思います。
風林堂にとっては、ギフト向けの扱いで販売いただいた方が、一人のお客様に複数お買い求め頂くなど、より多くの売り上げに繋がりますから、どちらかというと嬉しくない変更ではあります。
それでも、取り寄せて召し上がって頂いた近隣の皆様に、風林堂の米菓を認知していただき、評価を頂ければ、今後のご用命に繋がることもあることでしょうから、忙しさに負けず、美味しい商品をお届けできるようがんばって参りたいと思います。
上記カタログの配布地域は、、神奈川県内の相模原市より以西となります。
西は小田原市から、東は大和市・相模原市までのお店が、それぞれ美味しそうな商品をた く さん掲載されていま す。 対象地域にお住まいの皆様でカタログを手にされた方は、風林堂のおせんべいと併せて是非多くのご用命を賜りたいと願っております。
よろしくお願いします