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2013年4月

2013年4月30日 (火)

映画感想文 アルゴ◆ARGO

堂々の第85回アカデミー賞作品賞受賞作品です。その栄誉に恥じないおもしろさでした。個人的に最も好きなジャンルの映画なので、昨秋の公開からすいぶん時間が経ってしまいましたが、載せて見たいと思います。


Argo 1979年に起きたイラン革命。冒頭で簡潔に説明される歴史と背景は、紀元前から続く大国ペルシャに対する、現代の覇権国家に関わりが上手にまとめ られていて、当時の状況に明るくない観客にとっても優しいレクチャーとなっている。ここで語れられる革命前後の状況は、一般によく知られているものだが、 実はこの裏にはもう少し複雑な分析がなされうることが専門家によって指摘されている。

 第二次大戦で疲弊した英国から、覇権を引き継いだ米 国。イランに於いては、モサデク政権転覆にみられる所謂「反共の汚い作戦」を展開し、その一貫としてパーレビ親米政権を支え続け影響力を保ち続けた。そん な状況の中、イラン国内の反米感情の高まりによりシャーが追放され、代わりに反米イスラム主義のホメイニが亡命先から凱旋して実現したのがイスラム革命だ とされているが、当時の状況を詳細に見ると、シャーを追い出してホメイニに権力を与える画策をした張本人は、アメリカだったのではないかという要素がある らしい。その影にはどのような意図があったのか、どんな力関係が影響を及ぼしたのか?いやはや小説も真っ青のストーリーだが、そのあたりの話は映画感想文 のあとにもう一度語ってみよう。

 2月に起こった革命からしばらくの後、11月にこの事件は起きた。学生を中心として、国民を苦しめ続け たかつての国王とその亡命を受け入れた米国の行為に憤った大衆が暴徒化し、大使館を占拠、長期に渡り軟禁し世界中を驚かせたのが、よく知られたイランアメ リカ大使館人質事件だ。本作は、その影で長期に渡って極秘にされてきたCIAの作戦を描いた、実話ベースの作品という位置づけだ。

 テヘ ランの大使館内に軟禁された、職員と警備の海兵隊員数十名の他に、極秘裏に脱出してカナダ大使の私邸にかくまわれた6名。見つかれば命の危険がある人々 を、身分偽装し脱出させようという作戦がモチーフになっている。作品タイトルの「ARGO」は、その偽装に使われた架空の映画タイトルだ。CIAの脱出 ミッションの専門家である、ベン・アフレック演ずるトニー・メンデスが主人公。協力者として登場する映画関係者、CIAの同僚や上司、果ては大統領から政 府のスタッフまでがすべて実名での登場というあたりは、さすがアメリカと思わせてくれる。

 中でも、ジョン・グッドマン演ずるジョン・チャ ンバーズは、劇中でも取り上げられているあの「猿の惑星」の特殊メイクで知られる人物。事前の宣伝コピーからは、この技術を駆使した作戦で、全く別人にな りすまして国外脱出するのかというまるで「スパイ大作戦」ばりの騙しテクを期待するような先入観を持ったが、実際に展開された作戦は全く別物だった。誤解 の無いように申し添えると、奇想天外さが少ないからがっかりではなく、リアリティー溢れる緊張感は、良い意味で期待を裏切られ、最後までスクリーンに釘付 けされる面白さだ。

 憎悪に燃え暴徒化して、制御不能となっている群衆にの中に取り残され、敵対国の囚われ人という立場になってしまった 者たちの状況は、実話に基づいているとはいえ、十二分にサスペンスだ。「外交関係に関するウィーン条約」など全く存ぜぬ大衆の発するアジテーションは、日 常彼らと接する機会の多かったはずの大使館職員とて恐怖だったろう。冒頭になされる状況説明と、押し寄せる群衆の映像でイランの人々の怒りがもはや沸騰点 を遙かに超えているのを見せられているから、映像を見ているだけの私達もにもその恐怖は伝播する。

 作品の構成という面に目を向ければ、 孤立無援で救援をひたすら待つ心細さ、いつばれるかも知れないという恐怖を押し殺して、平静を装いながらひたすら堪え忍ぶ現地の人々心理描写を陰とすれ ば、メンデスが力添えを依頼した、ハリウッドの映画関係者のノリは陽として描かれる。この絶妙の対比が、実話ベースのストーリーにエンタメ性を加えている ところだ。時代はスターウォーズが公開され、SFブームのまっただ中。どう見てもパクリじゃんと、突っ込みたくなるキャラクター達の登場や、脅しやすかし を駆使する業界特有の交渉シーンなどはいかにも西海岸的で、同じアメリカ人とはいえ、ラングレーの役人達とも全く違うところはちょっと笑える。

  作戦進行に平行して、6名プラスカナダ大使の揺れ動く心理描写も緩急を交えて冴える。終盤は息をもつかせぬ追い込みで、ぐっと力も入る。作戦中止の命令と メンデスの苦悩。空港での脱出に向けたクライマックス。機内に流れるアナウンスでリリースされる緊張と、押し寄せる感動。すべてが見応え十分。メンデスに まつわる後日談や、エンドロールまで楽しめる極上の社会派エンタメと言えよう。監督兼主演のアフレックあっぱれ!

 さて、冒頭に書いたイ ラン革命の裏に隠されたアメリカの意図とはいったい何か? 第二次大戦後、米国の軍事産業やマスコミをたきつけ、ソ連に対する脅威感を煽り、冷戦の構図を 作ったのは覇権から手を引いたかに見えた英国の暗躍だ。そしてソ連崩壊の後、対イスラム(テロリズム)という新たな対立構造を作りだし、軍産複合体を中心 に富を産む構図を創造するための戦略に沿ったものだったのだ。 さて、最近再選されたリベラルの象徴オバマは、この支配構造とどう向き合うのか? グロー バリズム、多極主義、隠れ多極主義が混在する現在のアメリカの行方と、SNSを中心とするインターネット技術が市民革命に果たす役割とは? 中東のリアリ ズムを見せられると、様々なパワーバランスや問題点も見えて来るではないか。

2013年4月15日 (月)

TV取材

先月、地元のターミナル駅近くにオープンした商業施設「ボーノ相模大野」。1ヶ月が過ぎてもまだ賑わいが続いているようです。
そして、その中にある、私たち市内の業者にも縁の深いアンテナショップ「sagamix」も、同じく好調な販売実績を上げているようです。
そんな状況を後押ししてくれるかのようなTV番組のオンエアがありました。毎週土曜日の昼間、日本テレビで放映している「メレンゲの気持ち」。土曜日がお休みでない私は見たことがなかったのですが、今回事前に取材の情報を聞いていたので、録画してみました。
私も面接に立ち会った女性スタッフが、リポーターのお笑いタレント石塚英彦さんと、なかなか上手なからみを見せてくれたので、お店の良いPRになったと思います。

サガミックスピザを召し上がった石塚さんからは、お決まりの「まいう~」も頂戴しましたよ(^^)


sagamixのHPはこちら

2013年4月12日 (金)

企画煎餅、父の日

春らしいうららかな陽気が続いて気持ちが良いですね。これから1ヶ月くらいは、若葉萌え気持ちも上がってくる、一年で一番素敵な時期と思います。大型連休を前に、いろいろ計画を立てたりするのも、ウキウキの種かもしれないですよね。

おせんべいやは、5月を過ぎて早くも六月の準備をしています。今年初めて取り組む予定の父の日向けおせんべい。
お父さんへのプレゼントというと、やはりお酒絡みが一番多いようで、写真のようなセットを考えてみました。

Photo

どれもサラダ掛けしたしょっぱい味付けで、私も良く晩酌の友にしています。
特に胡椒は冷たいビールとかなり合います。どれくらい販売できるか未知数ですが、六月はおせんべいの需要が落ちる時期なので、こんな企画で少してこ入れできればいいなと思っています。

2013年4月 5日 (金)

メッセージ、ロゴ印刷でリジナルおせんべいを。

手焼きせんべいに企業のロゴやトレードマークでノベルティとして、イラスト、名入れメッセージ印刷などで個性的なギフトとして等々、いろいろな場面でお使いいただいている「ぷりんたぶるせんべい」、写真は最近頂戴したご注文の一部です。

2013_3

春は年度替わりの時期ということもあり、卒業卒園、人事についてのメッセージ、転勤や退職のご挨拶といったご注文が多くなります。お世話になった方々への感謝を込めたプレゼントという用途は、立つ鳥跡を濁さずという日本人の美徳を表しているのかも知れないですね。


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