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2016年1月

2016年1月30日 (土)

2015年の映画その2

前回の続きです。2015年に劇場鑑賞し、面白かったと思えた作品をいくつか揚げてみます。

●パレードへようこそ/ 1984年にイギリスであった実話の映画化。国営炭坑閉鎖に抗議する炭坑夫を、LGBT(性的マイノリティー)のグループが支援しようと活動することで起きる様々なエピソードが良い味で描かれました。ストーリー結末共に、ある程度読みやすい流れではあるのですが、逆にそこがすとんと腑に落ち、快感でした。

●マッドマックス 怒りのデス・ロード/   80年代大ヒットしたシリーズ、久しぶりの続編。主役のマックスは、メル・ギブソンから、トム・ハーディーに変わって、さあどうなの?と思いましたが、全く杞憂でした。これはまた、シリーズ化期待できそうです。大規模戦争の後、弱肉強食の荒んだ世界観や、自動車バイクのアクションも、現代の映像技術でパワーアップして、見応え十分。

●おみおくりの作法/ 多分、私がこれまで見てきた映画の中で、もっとも地味なトーンの作品ではなかろうかと思いました。イギリスのとある街。身よりもなく寂しく死んでいったひとの、葬儀や後始末を執り行う仕事をしている中年で独身の冴えない公務員が主役。前半は退屈さに耐えるのが大変でしたがが、物語半ばで起きる事件を期に、ぐっと面白くなってくる作りが秀逸でした。意外性のあるエンディングには、賛否有りそうですが、全体として非常に高い評価です。

●チャイルド44 森に消えた子供たち/  1950年代旧ソ連。連続子ども猟奇殺人事件がタイトル。犯人捜しや謎解きより、全体主義国家の、相互不信に根ざした人間関係。自己保身、権力争いなどがグロテスクに描かれ、終始暗鬱なトーンですが、フィクションなので、終盤のカタルシスがきっちり用意されているところが救いです。決して楽しい映画とは言えませんが、国民すべてを「平等」にしようとする人工国家の暗部を見るという機会でもありました。

あと1回続きます。


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2016年1月11日 (月)

2015年の映画

昨年大晦日にもごちゃごちゃ書きましたが、2015年は、通年忙しく過ごしてきました。製造販売する小規模企業の宿命で、忙しいと製造現場に張り付くことになり、事務仕事や、個人的にこなさなければいけない雑事を、お休みの日に充てるという循環となります。当然、「余暇」が削られることになります。というわけで、昨年は映画館通いも、ぐっと少なくなり、数えてみると月に2本ペース。最も通っていたころと比べると、半分弱になってしまいました。

見逃して、凄く後悔している作品も多く、そういった作品は、得てして、後になってもメディア販売が見送られたり、配信されそうにないものが多いので、道楽とはいえ、若干のストレスになりますね。

以下、劇場鑑賞した作品の一覧です。

サンバ フランス
アメリカン・スナイパー アメリカ
フォックスキャッチャー アメリカ
アメリカン・ドリーマー 理想の代償 アメリカ
わたしに会うまでの1600キロ アメリカ
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) アメリカ
パレードへようこそ イギリス
セッション アメリカ
龍三と七人の子分たち 日本
ゼロの未来 イギリス・フランス・ルーマニア
マッドマックス 怒りのデス・ロード アメリカ
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン アメリカ
ターミネーター:新起動/ジェニシス アメリカ
おみおくりの作法 イギリス・イタリア
ヴィンセントが教えてくれたこと アメリカ
パパが遺した物語 アメリカ
チャイルド44 森に消えた子供たち アメリカ
人生スイッチ アルゼンチン・スペイン
キングスマン イギリス
ミケランジェロ・プロジェクト アメリカ
エベレスト 3D アメリカ・イギリス
シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人 ノルウェー・デンマーク・イタリア
ハッピーエンドの選び方 イスラエル
1001グラム ハカリしれない愛のこと ノルウェー ドイツ フランス

面白かったと思える作品をいくつか揚げてみます。

●フォックス・キャッチャー / あまり話題にならず、興行的にも成功したとは言えないかもしれません。当然で、実際に起きた殺人事件を描いた、とても重苦しい作品で、決して楽しくはありません。しかし、主役3人を演じた俳優の役作りがすばらしく、事件を知らなかった私には、まるでドキュメンタリーのように見られました。何とも収まりの悪いというか、もやもやした雰囲気が好みです。

●アメリカン・ドリーマー 理想の代償 / こちらも、あまり話題にはならず、ひっそり始まりひっそり終った感じ。80年代のアメリカ、オイルビジネスに携わる、移民で野心家の若き起業家夫婦の挑戦と苦難が描かれます。新作スターウォーズ、X-Wingの辣腕パイロットを演じている、オスカー・アイザックと、大物女優の風格ジェシカ・チャステインが夫婦役。経営者の死活と、ビジネスの裏側がテーマで、私にはシンパシー大でした。

●わたしに会うまでの1600キロ / 大好きな、フォックス・サーチライト・ピクチャーズの制作。人生再出発のため、1600キロに及ぶパシフィッククレストレイルを踏破した女性の自叙伝を映画化した作品。手つかずの自然の脅威に身を置き、孤独に耐え、ひたすら自分とだけ対話していく長い旅。都市生活をしているとおよそ考えられない、人の声を何日も聞かないというシチュエーションは、以前少しだけかじった、単独の山歩きを思い起こして、共感しました。

続きは次回に。

2016年1月 1日 (金)

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