オリンピックが残す遺産
オリンピックは競技日程をこなして、間もなく閉幕となります。
2020大会の当初予算(2013年の招致当時)は、7340億円とされ、原則税金は使わないという見込みでした。その後追加で発生したコスト加算により、本来開催時期であった昨年7月末時点で1兆6440億円に膨らんだそうです。そして更に、1年延期とコロナ対策費用の追加で、現在3兆円規模になっています。(会計検査院の試算)
オリンピックにはレガシー効果というのもあるそうで、作ったインフラ資産や、観光への波及効果等で12兆2300億円のリターンが見込めるという試算でした。しかし、ご存じのように、コロナ禍で観光はほぼゼロ。このリターンも値引かなければならないでしょう。この追加となったコストは、都民ひとりあたり換算で103929円(4人家族なら1世帯約42万円)だそうで、とても高いテレビ観戦料になるようです。
そして、無観客になったことで、チケット収入も無くなり、払い戻しのコストも追加となるはずです。
これらが積み重なると、さらに負担増になることも予想され、コロナデルタ株の猛威と相まって、五輪後の日本の行く末がとても心配ですが、跳ね返す力はあるのでしょうか。
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