おせんべい作り周辺の仕事 Feed

2025年5月 1日 (木)

閉店しました

風林堂の直売店舗は、4月末日を持ちまして閉店致しました。小田急相模原商店街から移転し、通算30年を超える長い期間のご愛顧、ありがとうございました。閉店までの営業最終時期には、大変多くのご来店をいただき、閉店を惜しむ声を多く頂戴しました。感謝に堪えません。

直売は終了致しますが、一部商品は、相模原市内の特約販売所にてお取り扱いを継続致しますので、ご利用頂けますと幸いです。詳しくは、弊社ホームページでご確認ください。また、オーダーメード「ぷりんたぶるせんべい」も同様に受注継続致します。

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2025年1月13日 (月)

米価格高止まりの理由

 昨年末の私的な回想で、24年産新米が出回った後にも、米価格が高止まりしている状況について書きました。新年になってから、一部スーパーやドラッグストアで、セール品として若干価格を抑えた設定の銘柄も見かけるようになりましたが、まだ23年夏以前と比べると、2倍からそれ以上の価格で販売されているようです。加工用米も、主食用ほどではないですが、高止まりしています。朝、せんべいを焼きながら毎日聴いている民放ラジオ局のニュース番組の特集で、これをテーマに語られていましたので、まとめてみました。

1)2023年の猛暑や少雨が影響し、米の生産量が減少した。このため、2024年の新米が出回り始めても、供給が需要に追いつかない状況が続いている。特に、新潟や秋田などの米どころでは収穫量が減少し、これが価格上昇の一因。

2)生産コストの上昇も大きな要因。肥料や燃料費が高騰し、これが新米の価格に転嫁されています。農林水産省によると、2024年の新米価格は前年に比べて1.5倍に達しているとされている。

3)流通業者間の競争も影響している。米不足の影響で、業者が農家から直接仕入れるケースが増え、市場での流通量が減少している。流通業者間の取り合いとなり、JAの統制が効かなくなっている。このため、店頭価格が高止まりしている状況が続いている。

4)コロナ禍からの需要回復も影響している。インバウンド需要が増え、加えて消費者の外食機会が増えていることで、外食業者の買入れ量がが急増している一方で、生産が追いついていないため、価格が高止まりしている。

5)南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を受けた買い込み。

6)流通業者が、多くの利益を得るため、流通量を控えめにし、高値で販売しようとする意図もあると見られる。

番組論者は、主食価格の高止まりは、消費に悪影響を及ぼすとして、政府備蓄米の放出等、価格抑制に乗り出すべきとの見解を示しましたが、現時点で、その動きはないとの見通しのようです。

生成AIに尋ねたところ、5)6)以外の回答は番組解説者と、ほぼ同じような回答が得られました。そのときのマインドマップです。Photo

一方で、今回の所謂「令和の米騒動」の根本的な原因は「減反(生産調整)」だ。とする解説もあります。

減反とは農家に補助金を与えてコメの供給を減らして米価を上げるものだ。2023年産米は作況指数101で平年作を上回っていた。品質低下なら価格は下がるはずだ。また毎月300万人の旅行者が日本に7日間滞在して日本人並みに食べたとしても、消費量は0.5%増に過ぎない。数年前から農業団体は農家にもっと生産を減らすように指導してきた。農林水産省としては目的通り米価を上昇させて満足していることだろう。今は水田の4割を減反して生産量を700万トン以下に抑えている。しかも余裕のない需給操作なので、今回のようにささいなことで価格は変動するというのが実態だろう。キャノングローバル研究所 研究主幹 山下一仁氏

日経新聞の記事によると、24年7月〜25年6月の需要見通しの674万だそうなので、確かに700万トンの生産では、需給がぎりぎりの均衡です。何か予期せぬ事態が起きれば、パニックによる不足感が出ることは、容易に想像されます。備蓄米とは、その時のためにあるはずなのに。


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国内の米需要推移(日本経済新聞資料より)

およそこんな論点のようです。アダム・スミスの経済思想「見えざる手」によって唱えられた自由な市場の重要性ですが、今回は失敗例に該当するかも知れません。あるいは、政府や農協の影響力で、リーズナブルだったかつての米価格は幻想で、今の価格が適正なのでしょうか? 25年度産新米収量が順調な見通しになれば、どこかで眠っている在庫米が流通し、価格が下がるかも知れません。あるいは、現時点の状況を鑑み、政府の農政が修正されるかも知れません。米製品の製造業者として、一消費者として、注視していきたいと思います。


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2025年1月10日 (金)

お世話になりました

 本年4月末で、直売店の営業を終了することに決めてから、近隣各所にお知らせを始めています。相模原市で店舗販売を始めてから、ずっとお世話になってきた「商工会議所」はその筆頭。私が、小田急相模原駅前の商店街に、30歳代前半に店舗を開いてから、いろいろサポートしてもらいました。開業当時は、経営や商店街活動のアドバイスを主に、今の場所に工場店舗と本社機能を移転してからは、会議所主催の各種経営セミナーへの参加。個別には経営コンサルタントの派遣サポート。最も大きな事業としては、上部組織の日商が行ってきた補助金事業では、三回に渡って採択されることができ、ホームページ製作や新商品開発。商品パンフレット製作等、小規模企業の自己資金では、なかなかハードルの高い事業に取り組むことが出来ました。コロナ禍にあっての、給付金や助成金申請の手伝いも受けました。開店当時に担当してくれ、懇意にしてきた所員の皆さんの多くは定年退職され、たまに事務局を訪問しても、知った顔は既にいなくなりましたが、閉店前には一度挨拶に出向こうと思っています。年度末3月までは、会員資格を有するとのことで、まだ会報が送られてきますが、もうじき終わりと思うと、一抹の寂しさがあります。

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2024年12月31日 (火)

2024年を振り返って

毎年の大晦日、一年を振り返えることにしています。風林堂と私の2024年はどんなだったのでしょう。

2024 今年最後の日の出

今年は、新年早々に大地震のニュースが飛び込んできました。極寒の中、被災された地域の映像を目にして、こころを痛めたことを思い出します。半年あまり後に同じ地域で、豪雨災害が追い打ちをかけ、残酷な仕打ちが続くことの理不尽さに、また悲しみを新たしたものです。大災害が起きる毎に、少しでも支援できることをと考え、義援のせんべいを作って、売上金を寄付してきましたが、今回も少しだけ協力しました。支援を惜しむ気持ちはありませんが、できるならこのようなことは、起きないでほしいと願うばかりです。

3 能登義援せんべい

風林堂に起きた大きな出来事が2つありました、父の代から原材料を一貫仕入れしてきた、原材料生地工場が、5月の末に突然破綻廃業し、主原料の供給が止まってしまいました。当然、商品の製造ができなくなり途方に暮れるとともに、一時は廃業も考えました。生地から製品まで一貫生産しているメーカーもありますが、それらのほとんどは大手で、小規模なせんべい屋の多くは、業者から生地を購入して、焼きと味付けのみをおこない製品化していますので、同じ業者から生地購入していた同業者は、同じ立場におかれて困ったと思います。いろいろ手を尽くして、代わりに供給してくれる生地屋さんを捜し当て、どうにか継続することができましたが、一部、製造を取りやめざるを得ない製品も出てきました。ファンのお客様や、取引先にはご迷惑おかけし、申し訳ないと思っています。新たに生地を供給してくださった3社の経営者は、幸いにどちらも良い人ばかりで、こちらの事情を察してくださり、快く取引きくださいましたので、ありがたいと感謝しているところです。

続いて、7月末ころに起きたのは、ギフト箱の製造を一括依頼していた、製箱業者の突然の廃業です。こちらは、家内工業の極小規模業者で、私より少し年上の経営者が、ほぼひとりで切り盛りしていました。昨年の後半くらいから、箱を製造する機械が、老朽化によって不具合を起こし、何度か供給不能に陥っていましたが、今年の旧盆前に、完全に修理不能となったそうで、廃業を伝えてきました。こちらも、一社委託していたので、代替業者を手配するように依頼しましたが、残念ながらその後何の音沙汰も無く、困り果てました。旧盆の繁忙期に、ラインナップほぼ半分のギフト商品が欠品する事態になり、頭を抱えたことを思い出します。幸い、その少し前に営業に来ていた都内の業者に手配をお願いすることができたので、9月頃には通常に戻すことができましたが、ギフト箱の単価は大幅に上がり、商品価格の見直しを余儀なくされました。

そして、日本中が直面し、今も続いている米の価格高騰問題です。先に書いた生地業者破綻の原因にもなっていますが、昨夏の猛暑で、米の収量が下がり、原材料加工用米が不足高騰していました。今年の春先には、今年度新米収穫時期までに、供給が途絶えるかもしないとの見通しもあり、不安な状況が続いていました。代替生地業者を探しているときにも、原材料米の供給不安から、当初、新たな取引きは難しいとの回答もあり、購入価格はそれまでよりかなり高く提示されていました。米の価格は、昨年秋頃から高止まりし、食用米では、それまでの倍近くでの購入を余儀なくされていますし、加工米に於いても、5割程の高止まりをしています。国際情勢から、生産現場での燃料価格、肥料価格等の上昇が、生産コスト押し上げ圧力になっているのは確かなので、仕方の無い部分もありますが、JAが公表している買い取り価格は、昨年比で2割~3割の上昇だそうですので、小売価格が倍近くになっているということは、流通コストを価格転嫁し過ぎているのではないかと勘ぐっていまいます。農家の皆さんが適正な利潤を得ることは大賛成ですが、流通業者が時勢に乗って過剰利益を得るというのは、所謂ピンハネなのではないかと思ってしまいます。この辺は、公表されている資料から読み解くことは難しいので、いずれはっきりすることを期待したいです。一方にこんな事例も。風林堂のせんべいを納めているアンテナショップに、地元の農家が米を納入しています。今年度の新米が収穫されたころ、5kg3000円(税込み)で販売していたのが、1ヵ月後に3500円に値上がりしていました。一年に一度収穫する米の直売価格が、時間経過と共に上がるというのは、どう考えても、納入者が市場動向を見ながら価格決めをしているように見え、過剰利潤を乗せているように感じられます。米の問題には、長く国の農政が影響を及ぼしてきましたので、現場の皆さんのお気持ちも理解はできますが、消費者の更なる米離れにつ繋がっては元も子もありません。現状打開を強く望みたいと思います。

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年末12月の20日過ぎに、悲しい知らせが届きました。SNS Facebookを通じて知り合い、10年以上懇意にしてもらった大切な友人が、58歳という若さで急逝されました。Fb上の友だちも多く、皆一様に深い悲しみを表明されています。これからも、長くのご厚誼を望んでいたところなので、喪失感でいっぱいです。年齢を重ね、これまでも大切な友人を何人か失ってきましたが、中でも最上級に含まれる悲しみです。私も間もなく高齢者の仲間入り。我が身を顧みて、元気で過ごすことの大切さを、再認識させられる事件でした。

こうして振り返ってみると、困難や問題が多かった一年のように間じれらますが、大晦日の今日、どうにか平静な気持ちで新たな年をむかえられそうなのは、とてもありがたいことだと思っています。1960年生まれの私は、来年65歳。新年4日に、高校の同窓会が開かれるので、同じく今年、高齢者の仲間入りする同級生と再会すると思います。仕事の第一線を退く時期になるので、どのような話しを交わせるのか楽しみです。

そして来年、風林堂は4月末で店舗の営業を終了することに決まっています。例年差し出している年末の優待ハガキにその旨記載して告知したところ、多くのお客様から閉店を惜しむ言葉を頂戴し、とても嬉しく思っています。後継者がいないための決断ですが、健康で元気なうちに、仕事以外のことに自分の時間を自由に割ける人生に踏み出したいとの思いから決断しました。「ぷりんたぶるせんべい」のオンラインでのサービスは、もう暫く続けますので、引き続きご愛顧いただけますと幸いです。

さて、仕事人生の最終版。もう少し頑張ってみようと思います。皆様、良いお年を。


2024年12月 2日 (月)

年末優待間もなくです。

毎年、歳末にお届けしている、お得意さま宛の優待ご案内。印刷やさんに頼んだものが刷り上がってきました。今週中に宛名印刷して発送予定です。今年は、事情によりカレンダー配布のサービスはありませんが、年末年始に向けて、お得にご利用いただけますので、お受取りになった皆様は、是非ご活用ください。

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2024年9月22日 (日)

プロジェクトXで「小惑星探査機はやぶさ」を

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昨日の、NHK「プロジェクトX」で、小惑星探査機「はやぶさ」初号機のストーリーを取り上げていました。当時は、テレビを賑わせ、映画も何本か作られ、大変な盛り上がりだったのを懐かしく思いだしました。イトカワから持ち帰ったサンプル入りカプセルを、地元の博物館で公開したときは、多分相模原市始まって以来最大の集客イベントとなったのではないでしょうか。それを機に作った、「はやぶさせんべい」は、その後2号機の大成功に合わせてバージョンアップし、今でも人気商品です。

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風林堂の店頭には、今でも「はやぶさ」初号機のミニチュアを飾っていますよ。

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2024年1月27日 (土)

夢の丘小学校のおせんべい

近くにある公立小学校「夢の丘小学校」。風林堂では、児童さんたちの校外学習での交流が多いですが、今回新しい取組みがありましのたのでご紹介します。

取り組んだのは、2年生と3年生。2年生が「ゆめのおかの町、人、ばしょ、ぜんぶすき!」3年生は「夢の丘の町のみりょくを発しんしよう!」というテーマに沿ったメッセージを実現出来るよう、地元のお店と協力した商品開発をするというものです。

事前に相談した内容をまとめた資料を持って、代表の児童さんたちによるプレゼンテーションに始まり、内容の打ち合わせと試作、製品化という流れで出来上がった商品を、昨日から販売しています。

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最初に持ち込まれたプレゼン資料。学習のテーマに沿ったオリジナルおせんべいを作ろうという内容が盛り込まれていました。

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風林堂の「ぷりんたぶるせんべい」の技術を使って、イメージを描いたおせんべいを作ることにしました。私からのアドバイスによって出来上がってきた下絵です。力強い線で、しっかりした絵が描けました。

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完成した商品がこちらです。それぞれ200枚ずつ作りました。

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商品が出来上がったらプロモーションです。手描きのポスターを持ってきてくれました。

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今回取り組んでくれたみんなの写真。これからもよろしくお願いしますね。


2023年12月10日 (日)

年末ご優待

12月になりました。今年も、風林堂をご愛顧くださった皆様に、ご優待のハガキをお送りしました。カレンダーの引換券も兼ねていますので、ご活用いただければ幸いです。

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2023年11月10日 (金)

ショッピングセンター売り場のリニューアル

風林堂のおせんべいは、相模原市内各所で取り扱っていただいておりますが、アイテムが最も充実しているのがイオンショッピングセンターさまです。これまで、橋本店、相模原店、イオンモール座間店と三箇所お取り扱いいただいているなかで、今回相模原店の名店売り場リニューアルに伴い、風林堂の陳列スペースが、今までの倍、幅約1.8メートルに広がりました。ギフトは以前と変わりませんが、袋商品のアイテムが充実しました。

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お近くの方は是非ご利用ください。

直売店以外で、風林堂のおせんべいをお求めいただけるところ


2023年9月10日 (日)

フードプリンターリニューアル

食べられるインクを使い、お望みの文字・イラスト・ロゴ・メッセージ、マーク、名入れなど、おせんべいに何でも印刷できる「ぷりんたぶるせんべい」。おせんべいの表面に印刷をするのには、フードプリンターという特殊な機器を使用します。2010年に導入したインクジェット方式のプリンターが、翌々年に2台体制となり、多くのご用命にお応えして参りましたが、初期型のメンテナンスサポートが、間もなく終了することになり、更新することになりました。結構高価な機器なので、2台同時には叶わず、今回先に購入した旧いほうを1台だけを入れ替えました。機能的にはほとんど変わりませんが、保守作業がしやすくなるなど、少し進化しています。

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残った旧型1台の更新も視野に入れながら、日々のご用命にお応えすることになりそうです。


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手焼きせんべい処相模原風林堂のおせんべい日記

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