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2024年12月31日 (火)

2024年を振り返って

毎年の大晦日、一年を振り返えることにしています。風林堂と私の2024年はどんなだったのでしょう。

2024 今年最後の日の出

今年は、新年早々に大地震のニュースが飛び込んできました。極寒の中、被災された地域の映像を目にして、こころを痛めたことを思い出します。半年あまり後に同じ地域で、豪雨災害が追い打ちをかけ、残酷な仕打ちが続くことの理不尽さに、また悲しみを新たしたものです。大災害が起きる毎に、少しでも支援できることをと考え、義援のせんべいを作って、売上金を寄付してきましたが、今回も少しだけ協力しました。支援を惜しむ気持ちはありませんが、できるならこのようなことは、起きないでほしいと願うばかりです。

3 能登義援せんべい

風林堂に起きた大きな出来事が2つありました、父の代から原材料を一貫仕入れしてきた、原材料生地工場が、5月の末に突然破綻廃業し、主原料の供給が止まってしまいました。当然、商品の製造ができなくなり途方に暮れるとともに、一時は廃業も考えました。生地から製品まで一貫生産しているメーカーもありますが、それらのほとんどは大手で、小規模なせんべい屋の多くは、業者から生地を購入して、焼きと味付けのみをおこない製品化していますので、同じ業者から生地購入していた同業者は、同じ立場におかれて困ったと思います。いろいろ手を尽くして、代わりに供給してくれる生地屋さんを捜し当て、どうにか継続することができましたが、一部、製造を取りやめざるを得ない製品も出てきました。ファンのお客様や、取引先にはご迷惑おかけし、申し訳ないと思っています。新たに生地を供給してくださった3社の経営者は、幸いにどちらも良い人ばかりで、こちらの事情を察してくださり、快く取引きくださいましたので、ありがたいと感謝しているところです。

続いて、7月末ころに起きたのは、ギフト箱の製造を一括依頼していた、製箱業者の突然の廃業です。こちらは、家内工業の極小規模業者で、私より少し年上の経営者が、ほぼひとりで切り盛りしていました。昨年の後半くらいから、箱を製造する機械が、老朽化によって不具合を起こし、何度か供給不能に陥っていましたが、今年の旧盆前に、完全に修理不能となったそうで、廃業を伝えてきました。こちらも、一社委託していたので、代替業者を手配するように依頼しましたが、残念ながらその後何の音沙汰も無く、困り果てました。旧盆の繁忙期に、ラインナップほぼ半分のギフト商品が欠品する事態になり、頭を抱えたことを思い出します。幸い、その少し前に営業に来ていた都内の業者に手配をお願いすることができたので、9月頃には通常に戻すことができましたが、ギフト箱の単価は大幅に上がり、商品価格の見直しを余儀なくされました。

そして、日本中が直面し、今も続いている米の価格高騰問題です。先に書いた生地業者破綻の原因にもなっていますが、昨夏の猛暑で、米の収量が下がり、原材料加工用米が不足高騰していました。今年の春先には、今年度新米収穫時期までに、供給が途絶えるかもしないとの見通しもあり、不安な状況が続いていました。代替生地業者を探しているときにも、原材料米の供給不安から、当初、新たな取引きは難しいとの回答もあり、購入価格はそれまでよりかなり高く提示されていました。米の価格は、昨年秋頃から高止まりし、食用米では、それまでの倍近くでの購入を余儀なくされていますし、加工米に於いても、5割程の高止まりをしています。国際情勢から、生産現場での燃料価格、肥料価格等の上昇が、生産コスト押し上げ圧力になっているのは確かなので、仕方の無い部分もありますが、JAが公表している買い取り価格は、昨年比で2割~3割の上昇だそうですので、小売価格が倍近くになっているということは、流通コストを価格転嫁し過ぎているのではないかと勘ぐっていまいます。農家の皆さんが適正な利潤を得ることは大賛成ですが、流通業者が時勢に乗って過剰利益を得るというのは、所謂ピンハネなのではないかと思ってしまいます。この辺は、公表されている資料から読み解くことは難しいので、いずれはっきりすることを期待したいです。一方にこんな事例も。風林堂のせんべいを納めているアンテナショップに、地元の農家が米を納入しています。今年度の新米が収穫されたころ、5kg3000円(税込み)で販売していたのが、1ヵ月後に3500円に値上がりしていました。一年に一度収穫する米の直売価格が、時間経過と共に上がるというのは、どう考えても、納入者が市場動向を見ながら価格決めをしているように見え、過剰利潤を乗せているように感じられます。米の問題には、長く国の農政が影響を及ぼしてきましたので、現場の皆さんのお気持ちも理解はできますが、消費者の更なる米離れにつ繋がっては元も子もありません。現状打開を強く望みたいと思います。

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年末12月の20日過ぎに、悲しい知らせが届きました。SNS Facebookを通じて知り合い、10年以上懇意にしてもらった大切な友人が、58歳という若さで急逝されました。Fb上の友だちも多く、皆一様に深い悲しみを表明されています。これからも、長くのご厚誼を望んでいたところなので、喪失感でいっぱいです。年齢を重ね、これまでも大切な友人を何人か失ってきましたが、中でも最上級に含まれる悲しみです。私も間もなく高齢者の仲間入り。我が身を顧みて、元気で過ごすことの大切さを、再認識させられる事件でした。

こうして振り返ってみると、困難や問題が多かった一年のように間じれらますが、大晦日の今日、どうにか平静な気持ちで新たな年をむかえられそうなのは、とてもありがたいことだと思っています。1960年生まれの私は、来年65歳。新年4日に、高校の同窓会が開かれるので、同じく今年、高齢者の仲間入りする同級生と再会すると思います。仕事の第一線を退く時期になるので、どのような話しを交わせるのか楽しみです。

そして来年、風林堂は4月末で店舗の営業を終了することに決まっています。例年差し出している年末の優待ハガキにその旨記載して告知したところ、多くのお客様から閉店を惜しむ言葉を頂戴し、とても嬉しく思っています。後継者がいないための決断ですが、健康で元気なうちに、仕事以外のことに自分の時間を自由に割ける人生に踏み出したいとの思いから決断しました。「ぷりんたぶるせんべい」のオンラインでのサービスは、もう暫く続けますので、引き続きご愛顧いただけますと幸いです。

さて、仕事人生の最終版。もう少し頑張ってみようと思います。皆様、良いお年を。


2024年3月13日 (水)

小劇場でヨーロッパ映画

昨日、SNS繋がり映画仲間の集まりがあり、久しぶりに都心に出かけました。会合(飲み会)は夕方なので、毎回その前に、一部メンバー3人で、昼食と映画鑑賞するのをルーティーンにしています。今回も同様に小劇場に行きました。「コット、はじまりの夏」2022年アイルランドの作品です。原題は「THE QUIET GIRL 」(静かな少女)。1981年のアイルランド農村を舞台に、9才の少女が体験するひと夏を描いた、とても静かな作品です。超絶良かったです。このところ、配信を含めて、なかなか良作に当たらないな~と思っていましたが、昨日は久しぶりに「じ~~ん」とさせてもらいました。登場する人物たちの会話が極端に少なく、カットが短く、説明的なシークエンスもほとんどないので、物語の背景や主人公の心情にすんなり入り込むのが若干難しいのですが(状況設定は至ってシンプルなのですが)主人公のコットが、慣れない家に馴染んでいくのに平行するように、見ている私たちに共感が湧き出てきて、いつしかコットのこころに寄り添う、あるいは、重ね合わせているのに気付きます。そして、見終えたときには、その演出の意図がぐっと心に迫ってくるのです。2010年生まれという主演の女の子の可憐さ、少ないセリフのなかで、微妙なこころの動き醸す演技も自然で、驚かされます。こういうタイプの作品に、高評価の映画賞を与える欧州の映画環境はとてもエライ!と思うのでありました。

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都内某所で集まる、映画好きの面々はこちら。元々「大人のシネマファン倶楽部」というグループが母体ので、おじさんばかりですが、年齢、職業、住む場所はばらけています。

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2023年8月30日 (水)

夏休みの観劇

日曜日の午後、友人が出演するミュージカルの観劇に行ってきました。往年の名作、日本人キャストでの公演。賑やかで楽しかったです。「チキバンバン、チキチキバンバン♪」有名なテーマ曲は、皆さん口ずさめますよね(^^) コロナ禍の数年、エンタメ業界は非常に大変だったと思うので、いろいろ批判する方もいるようですが、やはり、感染症の分類を変え、行動制限は無し、自己の判断で行動できるようにしたことは好ましいです。夕方公演だったので、演じ終えた友人と待ち合わせ、お茶飲みでもという算段にしていたのですが、手違いで会えずちょっと残念。またの機会に、捲土重来期すとします。

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公演パンフレットに挟まれていた友人、石原慎一の告知チラシなど。


2023年6月 5日 (月)

家族のお祝い

先日、母の卒寿を祝い、中華街で会食しました。食事の最後に、お店から祝いの桃饅頭をプレゼントしていただきました。平日なので、息子や甥っ子は参加できず残念でしたが、記念になる一日となりました。

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2023年2月27日 (月)

先週末土曜日、SNSの映画ファンの集いで知り合った友人がプロデュースしたシンガー「マスムラエミコ」さんのファーストライブにお邪魔してきました。圧倒的な歌唱力、ナイスなセレクトによる楽曲、軽妙なトーク。どれも、ソロ初めてとは思えない素晴しい内容で、とても楽しめました。渋谷駅近のコンサート会場でしたが、週末夕方の渋谷、地方在住のおじさん、辿り着けるか心配になる程の賑わい。あぁ、ホントにコロナは収束しつつあるのだなぁと妙な納得感も。

マスムラエミコ」さん、今後の活躍が楽しみです。

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2023年1月19日 (木)

秋の風景を探しに2

昨年秋に掲載し、年末年始途切れていましたが、続きを載せたいと思います。

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園内に作られた小川に、楓の落ち葉が溜まって、秋らしい模様を作っていました。

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古民家の軒先に吊るされたとうもろこし。実際に食されることはないのかも知れないですが、秋の陽射しに照らされて、良いコントラストを描いていました。

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見事に色づいた銀杏の大木と、茅葺き屋根が、日本の昔風景を再現したようでした。


施設の中に、地元在住画家、前田こうせいさんのギャラリーがありました。ふらりと立ち寄ってみると、味のあるイラストが沢山。テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」の作画と演出を担当されたというキャリアの持ち主で、作風からはそんな経歴を頷ける印象を受けました。

一目惚れした原画作品を1枚購入すると、これからずっと施設に無料入場できるという優待券をもらいましたので、また違った季節に訪れたいと思います。
https://saikoiyashinosatonenba.jp/shop/miharashiya/

1 施設の入り口に掲げられた告知ポスター

2 買い求めたイラスト。額付きでしたので、帰ってすぐ、部屋の壁に飾りました。


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2021年12月31日 (金)

2021年を振り返って

大晦日。2021年も残すところ1日となりました。恒例となっている、1年の振り返りを記しておこうと思います。

発生から2年余りを経過しても、完全には収束仕切れていない新型コロナウイルスパンデミック。諸外国に比べると、感染者数や、重傷者数に於いて落ち着いていますので、一時の経済的停滞から、少しづつ回復しつつありますが、やはりまだ、発生医以前の状況と比べると見劣り感は否めません。昨秋、総選挙後に新しい政権に代り、年末の臨時国会で審議された補正予算案では、企業向けの追加支援策が盛り込まれましたので、来年に向け実施されることを期待したいと思います。

2021_12_312021年最後の夜明け。

風林堂のビジネスでは、今年は、ひたすら我慢の年だったというのが総括です。春先に始まったワクチン接種で、不安感の払拭、心理的な抑圧感の逓減によって、人とモノの動きが活性化されれば、落ち込んだ需要の回復に繋がるはずだという、言わば消極的な期待感での待ちの経営でした。積極的な打開策を、強く打ち出している企業も多い中で、なぜという疑問も持たれるでしょう。風林堂のような、小規模な組織で、地域密着、手作り商品を供給するスタイルのビジネスでは、現在の売上げ低迷を販路拡大によって改善する方向に舵を切ると、もし、コロナ禍以前の需要回復となった場合、すぐ対応に困ってしまうことになるという懸念が前提となっているからです。コロナ禍以前、需要の少ない時期は問題ありませんでしたが、季節によって定期的にやってくる繁忙期。そんな時期に少し大きな引き合いがあると、すぐに対応不能という事態が度々起きていました。特に、年末年始、年度替わり時期などでは、まとまった利益が期待できるビジネスオファーを、断らざるを得ないこともありましたので、慎重にならざるを得ないというのが背景にありました。幸い、昨年の春ごろに記録した落ち込みに比べると、今年はかなりの売上げ回復となっていますので、何とか乗り切ってきたというところです。これから、ワクチンの3回目のブースター接種が始まるという見通しのようですので、多くの国民が今以上の安心感を持って日々過ごせるような状況となることを願い、更なる需要回復の期待を持っているところです。

今年の初め父が他界しました。風林堂の創業者がいなくなったということです。晩年の父は、健康不安も多く、認知症も発症していましたので、ここ数年は、会社の舵取りについて相談したり、アドバイスをもらったりということもありませんでしたが、今のコロナ禍のような、未経験の困難に直面したとき、やはり唯一の相談者としてそこにいてくれるという安心感はありました。それが無くなったという気持ちの喪失感は、やはり大きいものがありました。逆に、嬉しい出来事もありました。晩秋の頃、息子が結婚し新しい家族が増えました。息子は、会社の後継者の路を選ばず、別の職業を選択しています。風林との関わりはありませんから、全くのプライベートな出来事ではありますが、おそらく、この年末年始は、いままでと違った過ごし方となるのではないかと思っています。

困難の中、模索し耐え忍び、悲しみと喜び両方が訪れた2021年。新しい年が明るさと喜びに満ちたものになるよう期待し、残る今日一日を頑張って過ごそうと思います。


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2021年8月22日 (日)

夏休みを頂戴します

本日より、夏休みを頂戴します。

コロナ感染拡大で緊急事態の中、外出を控えるお休みになりそうです。

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2021年4月19日 (月)

ウエアラブル端末

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最近入手した、新しいITおもちゃ。所謂腕時計型ウエアラブル端末ですが、日常装着しているといろいろなことを教えてくれます。例えば睡眠の状態。私の場合、仕事のある日は、22時~23時頃に寝て、午前4時半~5時に起きるという生活パターンなのですが、寝る前に、大体7時間寝られるな~とか、今日は6時間だな~と、起床時間から逆算して床につくことが多いです。このところ(60歳に近くなった頃から)熟睡した~という日がほとんど無くなりました。特に、昨春のコロナ感染拡大からはその傾向が顕著。時計の分析によると、深い眠りの比率が少なく、質が良くないとのこと。どうやら、自覚が裏付けられた感じです。睡眠時間については、年齢なりに妥当な線かと思っていたのですが。
 
 

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Faceebookを通じて交流いただいている、作家で精神科医の樺沢紫苑先生。ネット配信で拝見する記事によると、https://toyokeizai.net/articles/-/411174 6時間睡眠を続けるのは、日常を軽い酩酊で過ごすのに等しいとか。酒のほろ酔いは気分良いですが、一日中では仕事に差し支えるのは言うまでも無く、改善が必要なのかな~。まあ、このデバイス、余った楽天ポイントで買ったくらいの廉価品なので、どのような仕組みで判定し、どれくらい正しいのかは不明ですが、何となく自分の感覚に近い数値が出たので、何か対策を講じることが必要なのかもです。とは言っても、おそらく立場上、仕事を退くまでは完全に解決するのは無理かな~とも思う今日この頃であります。


 

2020年4月27日 (月)

緊急手術

Photo_6この時期に、まさかの突然の病(っていっても大したことないけど)で、緊急手術(そんなに急を要したわけじゃないけど)から約1週間。下腹の傷跡が癒えてきたので、少しずつ日常業務に復帰です。忙しい時期だったらそのうちに~なんて放置したところですが、幸か不幸か、新型コロナ禍で仕事量が減っていたし、病院も空いているとのことだったので、えいや!と即決でした。今は、「フランケンシュタインの怪物」の顔みたいな、ややグロい縫い跡周辺(場所が場所だけに写真じゃお見せ出来ませんが)が、死にそうに痒くて参っております。明日の受診で、保護シートが取れて、晩酌も再開出来る予定。(括弧書きが多くてスミマセン)

今日の記事は、Facebookに投稿したものをコピーしての掲載でした。ややふざけた内容で、申し訳ございません。


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