嬉し悲しいお話
先日、少し悲しいけれど良いお話を頂戴しました。
ここ数ヶ月の間、時々県外からいらして立ち寄ってくださったお客様が、数日前にまた来店され、その間の経緯をお話くださいました。
75歳のお父様が、風林堂の近くにある大学病院で長期の入院加療されていたそうです。重い病で全快の見通しが立たない中、本人は完治を信じて頑張っていら
したそうですが、病状の悪化と共に食欲が無くなり、体力も落ちてこられたそうです。そんな中、風林堂のお醤油せんべいだけはお口に合ったようで、何とか食
べることができ、本人は喜んでいらしたとのこと。しかし、その療養中のお父様は、残念ながら最近お亡くなりになってしまったそうですが、生前最後に食べら
れたおせんべいを、棺に入れてやりたいというご遺族のご意向で、小さな詰合わせを求めて行かれました。丁重な御礼の言葉を残されて・・。
食べ物を作り商う者として、嬉しさと悲しさが半ばするエピソードでした。
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