薄焼きせんべい「あばれ」
おはようございます。 晴れの特異日とされている今日「文化の日」、快晴の朝を迎えた相模原です。 一時的に気温の高い日があっても、概ねすっかり乾いて涼しくなってきた昨今は、冬の足音も聞こえてきます。おせんべい屋の仕事も、そろそろ年末の準備に取りかかる時期になり、残り2ヵ月となった今年の締めくくりを迎える慌ただしさを増してくる頃でもあります。
夏場は大変な焼き仕事も、この頃にはすっかり様変わりし、空気の冷えた早朝には、かえって焼き場の暖かさにほっとするこそさえあります。
右の写真は、当店の人気商品 薄焼きせんべい「あばれ」 の焼き風景です。このおせんべいは、生地の段階からこのような形ですので、風林堂の鉄板焼きの場合、他のおせんべいと違い上下から押さえつけて焼くことが出来ません。必然的に、やや低めの温度で、何回も手返しをしながら焼き上げることとなります。 この作業、結構大変で、特に気温の高い時期は、上半身はかなり熱源に接近することもあり、焼き手としてはウレシくない(笑)のです。
でも、その日焼き上がったおせんべいを素焼きのままかじって見たとき、ほんのり香ばしさがただよい、米の旨みを上手に引き出せたときには、その苦労も吹っ飛びます。
そんな「あばれ」焼きも、この時期からは随分楽になり、ありがたい季節の到来に、私もほっとしているところです。
寒い地方では、そろそろ暖房の準備が始まり、暖かい飲み物が嬉しい時期になりますから、おしょうゆ味のおせんべいをお供に、お茶の時間を楽しんでみてください。
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