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2025年12月

2025年12月31日 (水)

2025年を振り返って

今年も、今日一日を残すのみとなりました。相模原市は晴天となり、穏やな年越しとなりそうです。皆様、どんな一年を過ごされたでしょうか?国内では、様々な要因から食品を中心として物価高が止まらず、中でも、昨年起きた米不足の影響が長引き、新米が出回っても価格は下がらず、家計を圧迫しています。内閣が変わり、年末には生活支援に関わる予算も付いたようですが、効果が現れるのはいつ頃になるのでしょうか?金利が付く時代に戻り、大都市のマンションを中心とした不動産価格は天井知らず。つられて、賃貸価格も上昇傾向と聞きますので、現役で働く皆様には、来年以降も経済的な厳しさは続くかもしれないですね。新年度、物価上昇を超える賃金アップと、年末に決まったいいわゆる「年収の壁」引き上げで、少しでも可処分所得が増えれば、国全体の経済活性化に繋がるかもしれません。来春以降注目ですね。

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2025年 最後の日の出

風林堂の25年は、何と言っても4月末で店の営業を終え、同時に、多くの取引先への商品供給も終えたことに尽きます。営業終盤には、お客様から閉店を惜しむ声を多くいただき、とても感謝したことを思い出します。5月以降は、家族のみで少しだけ製造を続け、市のアンテナショップなど、一部でですがまだお求めいただくことができますが、それも間もなく終了予定です。長きに渡り、風林堂のせんべいをご愛顧くださった皆様には、あらためて御礼申し上げます。ありがとうございました。小田急相模原駅前サウザンロード商店街に最初の店を出し、今の下溝に工場移転、この間35年近く大晦日まで店を開け、サウザンロード商店街時代は元旦から、下溝では2日から営業という生活をずっと続けてきましたので、お正月休みという経験をするのは随分久しぶりです。年末に、住まいの内外を丁寧に掃除するのも初めて、気持ちよく新年を迎えられそうです。

それに伴い新たな動きも始まりました。弊社の意向を聞きつけられた方から、「ぷりんたぶるせんべい」の事業を引き継ぎたいとの申し出をいただき、現在、引き継ぎの準備中です。せんべいい製造から、お客様のご意向をせんべいに表現し、お渡しするまでの流れとノウハウを上手く伝え、滞りなく受注できるよう注力しているところです。例年3月の年度替わり時期が、新年最初の繁忙期ですので、それまでに万全となるようしたいと思っているところです。

プライベートでは、5月以降仕事量を減らしたことで、自由な時間が増えました。長いこと、休みは月毎正味2日くらいという生活でしたので、朝起きて自動的に始まる仕事が無くなった当初は戸惑いもありましたが、それは、定年等でリタイアされた皆さんに同じ感覚と思います。ほどなく慣れてきて、写真撮影に出かける機会も増え、撮影後、新規撮影した作品を、すぐにデジタル現像したり、フィルム時代のストックをデジタル化して、加工したりするのも楽しみになっています。もうひとつの趣味、動画配信で映画を見る機会も増え劇場鑑賞を含め160本ほど見ることができました。リタイア後の楽しみとして、写真作品を載せる新たなブログをはじめました。「風景写真のブログ」来年は、映画レビュー専用のブログを始めようか思案中です。

その延長で、来年4月下旬に小さな写真個展を開くことに決め、年明けには準備に着手する予定です。案内状の準備は済みましたので、年明けには友人知人に発送し、ご来場いただけた皆さとお会いできるのも楽しみです。

こうして、25年夏ころから、個人的にはスローな生活を楽しむことができていますが、それも健康あってのこと。男性の健康年齢は、平均70歳代前半と言われていますので、思っているより短いと思います。後悔しないリスタートになればと思いながら過ごす、セミリタイア65歳の年末です。

皆様よいお年を。


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2025年12月22日 (月)

映画レビュー「ザ・スクエア 思いやりの聖域」

2017年パルムドール受賞作品を動画配信で見ました。これ実は、公開当時に劇場鑑賞しています。その時は面白いと感じながらも、これがパルムドールね~と、あまり自分に刺さる感じではなかったですが、今回じっくり見直して、その面白さを深く実感した次第です。2017年のスウェーデン作品です。

現代美術館チーフキュレーターである主人公の周辺に起きる出来事を追いながら、北欧エスタブリッシュメント・リベラルの偽善を剥ぎ取り、人の本性を曝すという、リューベン・オストルンド監督得意の語り口が痛快すぎて、笑ったり、もやもやしたり、目を背けたくなったりと、大人の感情を鋭くえぐる作品です。

ここで言う「北欧エスタブリッシュメント」は、通常使われる、英米の支配的階級層を指すのと少し違って、教養がありリベラルで、弱者に理解があると自認している文化・知識エリート、今流行りの言葉で言えば「意識高い」人々と理解するのが正しいようです。

そのとおり、舞台となる豪奢な王立現代美術館の威風堂々とした姿は、権威の象徴のように見えます。そこの花型キュレーター、クリスティアン。すらりとしたハンサム。テスラEVに乗り、知的で洗練された立ち居振る舞いの彼が打ち出した新しい展示企画が、作品タイトルになっている“ザ・スクエア”。石畳に正方形の枠が作られ、展示プレートには「『ザ・スクエア』は、信頼と思いやりの聖域です。この中では、誰もが平等の権利と義務を持ちます」と書かれています。リベラルをベースとした普遍の価値観です。素晴しい!

ある日、クリスティアンは、出勤途中にスマホと財布を盗まれます。それを取り返そうする行動から起きる騒動がストーリーの基調。その同じ時間軸上で、彼の周辺のエピソードを交えて、「ザ・スクエア」的価値観と、現実との齟齬をちりばめて行くのです。

そもそも、現代美術という、およそ普通の人には理解できなさそうな芸術を扱う王立の美術館って、高尚な文化と知性の象徴です。多くが、日用品だったり、建築や工業資材だったり、天然の水や岩石だったり、時には廃棄物だったりを並べたり組み上げたりして、深いメッセージを込めた芸術作品だとするものを、どれくらいのひとがその本質を理解できるのか。美術館とその周辺にいる人々に、「私たちは、それが解るんだもんね~」と、言わば上からの目線で言われているような気分でいるのは、私だけではないでしょう。(凡人のひがみかも知れないけど)

描かれる数々のエピソードは、この上ない批判精神に溢れ、ときに観客に対して「自分ならどうするか」を突きつけてきます。特に、美術館主催で開かれるディナーパーティで催された企画、会場に現れるマッチョな半裸の男が扮する「ゴリラマン」。招待客達はその存在を、独特のパフォーマーと受け入れ、ユーモアと寛容を持って受け入れます。しかし、「ゴリラマン」の行動は次第にエスカレートし、野生のように振る舞い始めます。愛嬌ある行動→咆哮、威嚇、身体接触。観客達は戸惑い始め、感情を制御しようとする知性や教養と、不快や恐怖という本能との間で立ち往生します。見事なのは、見ている観客にもたらす当事者感覚です。女性が被害者になりそうになるに至って、座視していた男達が、排除のために行動を起こすことで満たされる安堵感。私たちが、作り手の手玉に取られる瞬間です。

もう一点大事な視点があります。クリスティアンがスマホと財布を取り戻すために起こす行動によって、ある少年と接点を持ちます。少しくせのある黒髪の彼は、おそらく中東からの移民と推察されます。(ネイティブの人なら、発音の違いも解るかも)泥棒扱いされたせいで、親から罰を受け憤慨している彼を、厄介者として排除しようとするクリスティアン。近年、ヨーロッパ各地で問題になっている移民政策についての現実も目にすることになります。“ザ・スクエア”主催者が、貧しい移民に接する態度はそれでよいのですかと。

クリスティアンの身辺に起きる諸問題は、結局未解決のまま、非常にもやもやしたままエンディングを迎えます。娘のチアコンテストで耳にしたコーチのセリフで、少しだけこころを入れ替えた彼は、これからどうなるのでしょう。作品冒頭から、折々登場するホームレスで物乞いの人々。主人公が、彼ら彼女等に接する態度の明らかな変化にも、示唆があるのですね。

人間観察、社会学的視点からのアプローチ(監督談)、風刺や皮肉満々載の今作。違う視点でひとの本質を鋭く突いた次作「逆転のトライアングル」と比較してみると、より楽しめると思います。こちらも大オススメです。逆転のトライアングルレビュー

ザ・スクエア 思いやりの聖域 (The Square)2017年 スウェーデン

1凡人には難解な美術館展示作品 終盤のネタにされます

4大人のオトコを爆笑させるシニカルなシーン

8いかにもな広告代理店の二人。昔、日本にもこの業界人をネタにしたぶっ飛んだ漫画がありました。

6ゴリラマンと招待客。このあとエスカレート。

5猛烈抗議する少年。最近観た映画キャラクターの中でも出色。

7ゴミの中から何かを探そうとするクリスティアン。


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2025年12月 6日 (土)

学校・幼稚園からの「ぷりんたぶるせんべい」ご注文

風林堂の店舗は、2025年4月末を持って営業を終えましたが、おせんべいにイラスト、メッセージ、名入れ、ロゴ等印刷できる「ぷりんたぶるせんべい」のサービスは、オンラインを中心に承っております。今年は、例年に増して、学校や幼稚園からのご注文が多く、1回にまとまっての納品となるので、製作数も多くなっています。最近ご注文賜わったデザイン等を披露いたします。

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東京の私立学校から、毎年同時期に頂戴しています。

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同じく、東京の中高から大学まである私立学校から。毎年、文化祭のバザーで販売してくださっています。

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静岡県の市立幼稚園から。周年記念の文字と子どものイラスト入りです。

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東京の、公立小学校の創立周年記念の文字と、学校のキャラクター、校章をあしらいました。2枚組のセットにしてラッピング納品。


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