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2007年12月

2007年12月29日 (土)

新年の準備

 もうすぐ07年も終わり、新年を迎える準備をあちこちで目にする時期となりました。 一昨日横浜市内を車で走っている最中、辻々でこんな看板が掲げられているのが目に留まりましたので、撮影してきました。Photo

正月といえば、2・3日に渡って毎年ドラマが繰り広げられる「箱根駅伝」  神奈川は、そのルートのほぼ3/4を占めるので、国道沿いにはずっとこういう予告が出されるのですね。 この撮影場所は、横浜市西区内の、平沼という国道1号線沿い、 各校のエースが競うことで知られる所謂花の2区と言われる区間です。

 私の母校専修大学も古い歴史のある大学なので、箱根駅伝の常連校なのですが、特段の強豪校というわけではなく、記憶では自分の現役学生の頃を含め、近年上位に名を連ねることはあまりないようです。 是非とも頑張って、ひとつでも上を目指してもらいたいものです。 そして、ずっと長いこと思い出すこともない校歌や、校章を配した応援団旗などをTV画面を通して見ると、懐かしい愛校心もよみがえってきます。  

ガンバレ専大!!

2007年12月20日 (木)

第九

No9_2  今日、近くのコンサートホール「グリーンホール相模大野」にて、神奈川フィルの『第九』を聴いてまいりました。 年末になると頻繁に取り上げられる演目ですが、師走というと仕事柄とても忙しいことが多く、会場まで足を運ぶことがなかなか出来ません。今回は絶好のチャンスでした。

 大編成のオーケストラのコンサート自体も久方ぶりでしたので、とても堪能してまいりました。 あまりにも有名なこのシンフォニーは、荘厳で変化に富み、軽快且つ繊細、洗練と気高さを持ち、そして美と感動、あらゆるな要素を内包する至高の芸術でした。 音楽芸術をそんなに深く理解している訳ではありませんが、『第九』の第一第二楽章の短調の旋律がスキで、特に第二楽章の冒頭は、ズンと胸に堪えます。 勿論、100名超の混声合唱と、ソリストの歌も当然圧倒的にすごいのですけれども・・。

 それにしても、たまに出かけるコンサートホールで思い知らされるのは、普段CD等で聴いている音が、いかに陳腐かということです。 それなりの音が出るオーディオとリスニングルームなどをお持ちの方々には、そんなことはないのかも知れませんが、我が家の数万円のシスコンで聴いているベートーヴェンは、全くベツモノでした(汗) No9_1

 No9_3

本日のパンフレット →

やはり、時々は生の演奏を聴かないと、本物の音は聞こえないと言うことですね。  そして、日々の仕事や雑事に追われ、余裕がなくなってくると、次第に心がよどんでくるので、そうなった心を磨き直すためにも、時々は芸術に触れてみる必要があるのかも知れません。 

 

←ホールのエントランスにはこんな素敵なツリーも

2007年12月13日 (木)

今年最後の・・「ツォツィ」「パラダイス・ナウ」

 年末は、だんだん忙しくなって来るので、今年最後と思い2本続けて鑑賞してまいりました。どちらも、以前にロードショー公開されたものの再上映です。1本目は「ツォツィ」。《アパルトヘイト後も続く南アフリカの過酷な現状と、未来への希望を見つめ、第78回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した作品》との解説があります。 2本目は「パラダイス・ナウ」 《第78回アカデミー賞外国語映画賞ノミネートの他各国映画賞を多数受賞》とのこと。 映画賞受賞作が自分の好みと一致するかというと、必ずしもそうばかりではないのですが、一応期待は高まります。


Tsotsi はじめに「ツォツィ」への感想文から・・。 シンプルなストーリーで、特にひねりもないので、南アの情景描写と、主人公の生き様への共感を得られるかが、本作を楽しめるる条件かも知れません。 最も貧しく危険だと評されるヨハネスブルグのスラムに暮らす不良主人公の冷酷な日常が、ある日を境に一変し、次第に人間性に目覚めてゆくというのがメインのテーマです。
 まずはネガティヴな感想から・・。残念ながら、決定的にストーリー(脚本)のまずさが目についてしまった部分があります。それは、主人公が、裕福な女から強奪した高級車の後部座席に、赤ん坊を発見し、自分の住処に津連れて帰る場面ですが、それまでの冷酷非道な不良少年が、何故そのような行動に思い至ったかという必然性に説得力がなく、その後に描かれる、赤ん坊との暮らしぶりなどがイマイチウソっぽく見えてしまうのです。 劇中もっともエポックとなる場面だけに、とてももったいないと思ってしまいました。 一方、南アの現在を描く部分には、結構ショックを受けました。 地下鉄構内の横断幕に大書きされたAIDSに対する警告文、そしてその病で死んだであろう主人公の母親、空き地の土管で暮らすストリートチルドレン等々。 また、主人公の他者を射すくめるような眼差しと、その奥に潜む悲しみの光。 そして、その目にやがて宿る暖かさの描写などにも見るべきものはあると思いました。 
 主人公がエンディングで流す涙に共感し、自分も泣ける方はシアワセかも知れませんが、私にそこまでの感動は、残念ながらありませんでした。


Paradisenow
さて、もう1本「パラダイス、ナウ」。こちらは、長く自分の心にとどまるであろう作品になりました。 イスラエル占領下パレスチナの真実の姿を知るには貴重な作品です。

 まず、冒頭から全体を覆うイメージの象徴的な場面で始まります。 美貌のパレスチナ人女性スーハとイスラエル兵との間で無言で進む数分間のやり取りは、もしや何かが起きるのではと思わせるような緊張感に満ち、両者の立場をとてもよく表しています。 そして、自爆攻撃志願者の主人公サイードとハーレドは、ヨルダン川西岸のイスラエルによる占領地に住む、パレスチナの若者です。彼らには未来への展望も、希望も夢もなく日々を送っていますが、狂信的な振る舞いは見られません。 ある日、サイードとスーハが出会い、シンパシーをお互いに感じるのですが、その直後サイードとハーレドへ、自爆テロ攻撃への命令が下ります、それも、翌日!!  活動家のグループと接触した二人は、テルアビブでの自爆攻撃に向け準備を進めてゆくことになります。

 物語はひたすら淡々と進みます。 攻撃決行の当日、国境(片方は国ではありませんが)のフェンスを切り、進入した二人をイスラエル軍が待ち受けピンチに陥りますが、そんなシーンにもスリルを盛り上げるような音楽や演出はほとんどなく、特に、変化を全く見せない主人公サイードの表情と相まって、ある時点から、これは大変な体験をしているのかも知れないと思い至るようになりました。 そう、まるで、ドキュメンタリー映像を見ているように・・。 歴史的知識としてのパレスチナ問題は少しは知っていたつもりではいましたが、必ずしも過激な思想信条の持ちとはいえない抑圧された大衆が、自爆テロへの路を選んでゆく事実、主人公の口から語られる言葉、行動からその圧倒的な現実を見せつけられました。 憎しみの連鎖、報復の応酬、いつか止める手だてがないのかという思いにも強く至りましたが、我が身の無力さをただ顧みただけでした。

 ストーリーの中盤、自爆に赴く2人にごちそうが振る舞われる場面がありますが、その食卓での画の構図がダ・ビンチの名画「 最後の晩餐」と同じになっています。このあたりには少し遊び心を交えた作者のジャブといった感じかなとの印象です。 

 エンディングはこの上なく劇的です。 そして、黒い背景に白い文字が流れるエンドロールの間、一切の音がないのです。 暗い劇場内でのその数分間の沈黙が、それまで体験したすべてを思い起こさせるのでした。  

 最近公開されたアメリカ映画「キングダム~見えざる敵~」で、米FBI捜査官と協力しテロリストと戦うサウジの国家警察大佐役を演じていたアシュラフ・バルフムという役者が、自爆攻撃を指揮する活動家の指揮官を演じていたのが、なんとも皮肉でした。

at MOVIX橋本

2007年12月 3日 (月)

夢の丘小学校のみんなと間もなく再会(その2)

11月8日の投稿の続きです。


●2006_2_5
  昨年末、このコラムに書いた「夢の丘小学校」4年1組の生徒さんが、新しいいおせんべいの企画を携えて来てくれました。「ゆめのおか」の文字にちなんだ素材をあしらったおせんべい。地元産農産物を混ぜたおせんべい。1枚でいくつかの味が楽しめるおせんべい。1袋に数種類をパックしたおせんべい。地元米で作ったおせんべい。学校のマークを描き入れたおせんべい等々楽しいアイデアを紙芝居風の提案書でプレゼンテーションしてくれました。ここまでまとめるのに、侃侃諤諤の議論を重ねたのだろうなと思うと、その情景が目に浮かぶようで、ほほえましかったですね。

●2006_2_26
  夢の丘小学校4年1組のみんなと企画した「夢っこせんべい」完成しました(パチパチ)。いろいろ提案してくれたアイデアはそれぞれインパクトがあり、この地域の特色をよく反映しているものでしたが、商品化するためには今少し時間と研究が必要で、時間的な制約の中すぐに実現可能なものは限られていましたが、そのなかで、近くに清流のある当地の特色をホタルのイラストにあらわし「夢の丘」の文字を表に配したイラスト入りおせんべいを採用Yumekkoすることにしました。昨日、学習発表会で商品の公開と販売を行い大好評を得ました。それもそのはず、4年1組のみんなは、販促POPをつくり、チラシをつくり、CMビデオとCMソングを作り、ホームページを作り大販促キャンペーンを行ってくれたのです。みんなどうもありがとうm(__)m  
 おせんべい作りを見たり、企画したりするのも楽しかったとおもうけれど、1番楽しそうだったのは売り上げの集計をしていた時かな?Photo(笑)短い間のささやかな経験でしたが、仕事を仕上げていく過程が少しでも体験してもらえて、君たちのお父さんお母さんが、普段みんなの知らないところで同じように懸命に働いてくれていることにも気づいてもらえればと思います。 また、お店に来てくださいね。

←販売会の後、教室で記念撮影



Photo

 このあと、4年2組の全員からの作文をもらいました。 中には、みんなからの感謝の言葉がたくさん書かれていて、とても嬉しい思いでした。

 

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