2025年1月10日 (金)

お世話になりました

 本年4月末で、直売店の営業を終了することに決めてから、近隣各所にお知らせを始めています。相模原市で店舗販売を始めてから、ずっとお世話になってきた「商工会議所」はその筆頭。私が、小田急相模原駅前の商店街に、30歳代前半に店舗を開いてから、いろいろサポートしてもらいました。開業当時は、経営や商店街活動のアドバイスを主に、今の場所に工場店舗と本社機能を移転してからは、会議所主催の各種経営セミナーへの参加。個別には経営コンサルタントの派遣サポート。最も大きな事業としては、上部組織の日商が行ってきた補助金事業では、三回に渡って採択されることができ、ホームページ製作や新商品開発。商品パンフレット製作等、小規模企業の自己資金では、なかなかハードルの高い事業に取り組むことが出来ました。コロナ禍にあっての、給付金や助成金申請の手伝いも受けました。開店当時に担当してくれ、懇意にしてきた所員の皆さんの多くは定年退職され、たまに事務局を訪問しても、知った顔は既にいなくなりましたが、閉店前には一度挨拶に出向こうと思っています。年度末3月までは、会員資格を有するとのことで、まだ会報が送られてきますが、もうじき終わりと思うと、一抹の寂しさがあります。

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2025年1月 1日 (水)

Gasi


2024年12月31日 (火)

2024年を振り返って

毎年の大晦日、一年を振り返えることにしています。風林堂と私の2024年はどんなだったのでしょう。

2024 今年最後の日の出

今年は、新年早々に大地震のニュースが飛び込んできました。極寒の中、被災された地域の映像を目にして、こころを痛めたことを思い出します。半年あまり後に同じ地域で、豪雨災害が追い打ちをかけ、残酷な仕打ちが続くことの理不尽さに、また悲しみを新たしたものです。大災害が起きる毎に、少しでも支援できることをと考え、義援のせんべいを作って、売上金を寄付してきましたが、今回も少しだけ協力しました。支援を惜しむ気持ちはありませんが、できるならこのようなことは、起きないでほしいと願うばかりです。

3 能登義援せんべい

風林堂に起きた大きな出来事が2つありました、父の代から原材料を一貫仕入れしてきた、原材料生地工場が、5月の末に突然破綻廃業し、主原料の供給が止まってしまいました。当然、商品の製造ができなくなり途方に暮れるとともに、一時は廃業も考えました。生地から製品まで一貫生産しているメーカーもありますが、それらのほとんどは大手で、小規模なせんべい屋の多くは、業者から生地を購入して、焼きと味付けのみをおこない製品化していますので、同じ業者から生地購入していた同業者は、同じ立場におかれて困ったと思います。いろいろ手を尽くして、代わりに供給してくれる生地屋さんを捜し当て、どうにか継続することができましたが、一部、製造を取りやめざるを得ない製品も出てきました。ファンのお客様や、取引先にはご迷惑おかけし、申し訳ないと思っています。新たに生地を供給してくださった3社の経営者は、幸いにどちらも良い人ばかりで、こちらの事情を察してくださり、快く取引きくださいましたので、ありがたいと感謝しているところです。

続いて、7月末ころに起きたのは、ギフト箱の製造を一括依頼していた、製箱業者の突然の廃業です。こちらは、家内工業の極小規模業者で、私より少し年上の経営者が、ほぼひとりで切り盛りしていました。昨年の後半くらいから、箱を製造する機械が、老朽化によって不具合を起こし、何度か供給不能に陥っていましたが、今年の旧盆前に、完全に修理不能となったそうで、廃業を伝えてきました。こちらも、一社委託していたので、代替業者を手配するように依頼しましたが、残念ながらその後何の音沙汰も無く、困り果てました。旧盆の繁忙期に、ラインナップほぼ半分のギフト商品が欠品する事態になり、頭を抱えたことを思い出します。幸い、その少し前に営業に来ていた都内の業者に手配をお願いすることができたので、9月頃には通常に戻すことができましたが、ギフト箱の単価は大幅に上がり、商品価格の見直しを余儀なくされました。

そして、日本中が直面し、今も続いている米の価格高騰問題です。先に書いた生地業者破綻の原因にもなっていますが、昨夏の猛暑で、米の収量が下がり、原材料加工用米が不足高騰していました。今年の春先には、今年度新米収穫時期までに、供給が途絶えるかもしないとの見通しもあり、不安な状況が続いていました。代替生地業者を探しているときにも、原材料米の供給不安から、当初、新たな取引きは難しいとの回答もあり、購入価格はそれまでよりかなり高く提示されていました。米の価格は、昨年秋頃から高止まりし、食用米では、それまでの倍近くでの購入を余儀なくされていますし、加工米に於いても、5割程の高止まりをしています。国際情勢から、生産現場での燃料価格、肥料価格等の上昇が、生産コスト押し上げ圧力になっているのは確かなので、仕方の無い部分もありますが、JAが公表している買い取り価格は、昨年比で2割~3割の上昇だそうですので、小売価格が倍近くになっているということは、流通コストを価格転嫁し過ぎているのではないかと勘ぐっていまいます。農家の皆さんが適正な利潤を得ることは大賛成ですが、流通業者が時勢に乗って過剰利益を得るというのは、所謂ピンハネなのではないかと思ってしまいます。この辺は、公表されている資料から読み解くことは難しいので、いずれはっきりすることを期待したいです。一方にこんな事例も。風林堂のせんべいを納めているアンテナショップに、地元の農家が米を納入しています。今年度の新米が収穫されたころ、5kg3000円(税込み)で販売していたのが、1ヵ月後に3500円に値上がりしていました。一年に一度収穫する米の直売価格が、時間経過と共に上がるというのは、どう考えても、納入者が市場動向を見ながら価格決めをしているように見え、過剰利潤を乗せているように感じられます。米の問題には、長く国の農政が影響を及ぼしてきましたので、現場の皆さんのお気持ちも理解はできますが、消費者の更なる米離れにつ繋がっては元も子もありません。現状打開を強く望みたいと思います。

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年末12月の20日過ぎに、悲しい知らせが届きました。SNS Facebookを通じて知り合い、10年以上懇意にしてもらった大切な友人が、58歳という若さで急逝されました。Fb上の友だちも多く、皆一様に深い悲しみを表明されています。これからも、長くのご厚誼を望んでいたところなので、喪失感でいっぱいです。年齢を重ね、これまでも大切な友人を何人か失ってきましたが、中でも最上級に含まれる悲しみです。私も間もなく高齢者の仲間入り。我が身を顧みて、元気で過ごすことの大切さを、再認識させられる事件でした。

こうして振り返ってみると、困難や問題が多かった一年のように間じれらますが、大晦日の今日、どうにか平静な気持ちで新たな年をむかえられそうなのは、とてもありがたいことだと思っています。1960年生まれの私は、来年65歳。新年4日に、高校の同窓会が開かれるので、同じく今年、高齢者の仲間入りする同級生と再会すると思います。仕事の第一線を退く時期になるので、どのような話しを交わせるのか楽しみです。

そして来年、風林堂は4月末で店舗の営業を終了することに決まっています。例年差し出している年末の優待ハガキにその旨記載して告知したところ、多くのお客様から閉店を惜しむ言葉を頂戴し、とても嬉しく思っています。後継者がいないための決断ですが、健康で元気なうちに、仕事以外のことに自分の時間を自由に割ける人生に踏み出したいとの思いから決断しました。「ぷりんたぶるせんべい」のオンラインでのサービスは、もう暫く続けますので、引き続きご愛顧いただけますと幸いです。

さて、仕事人生の最終版。もう少し頑張ってみようと思います。皆様、良いお年を。


2024年12月 2日 (月)

年末優待間もなくです。

毎年、歳末にお届けしている、お得意さま宛の優待ご案内。印刷やさんに頼んだものが刷り上がってきました。今週中に宛名印刷して発送予定です。今年は、事情によりカレンダー配布のサービスはありませんが、年末年始に向けて、お得にご利用いただけますので、お受取りになった皆様は、是非ご活用ください。

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2024年10月16日 (水)

休日の旅写真

月に一度の連休を利用して、信州を旅してきました。事前には2日とも曇りか雨というあいにくの予報でしたたが、最初の目的地、戸隠に着く頃には曇り空に。宿泊した長野市内に着く頃には、晴れ上がっていました。

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【戸隠神社参道】OLIMPUS E-M10MarkII LUMIX G X VARIO35-100mm F2.8

戸隠神社五社一番下にあるお社は、急な石段の上にありました。楓が色づいたら美しい絵になりそうだなぁと想像しながら撮りました。

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【ほおずき】OLIMPUS E-M10 MarkⅡ ZUIKO DIGITALED 50mm F2.0 Macro

昼を食べたそば屋さんの入り口付近に、名残のほおずきの朱が綺麗でした。

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【善光寺】OLIMPUS E-M10 MarkⅡ DIGITALED 12-40mm F2.8 PRO

説明不要の大寺院。歴史を経て重厚感のある大門や本堂の落ち着いた色と、秋の青空のコントラストが美しかったです。カメラの水平が出ていないですが、アマチュアのご愛顧ということで(^^)

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【宿坊】OLIMPUS E-M10 MarkⅡ DIGITALED 12-40mm F2.8 PRO

善光寺の近くに泊まったので、昼寝した後、日の落ちるのを見計らって撮影に行きました。善光寺の周りには宿坊が沢山あって、それぞれ風情を醸しています。願わくば、月がもう少し高い位置にあったら良かったですが・・(^^)

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【善光寺薄暮】OLIMPUS E-M10 MarkⅡ DIGITALED 12-40mm F2.8 PRO

薄暮と言うには少し暗くなりすぎたですが、大きな提灯が灯る頃には、昼間の喧噪から別の世界になりました。


2024年10月10日 (木)

アメリカ副大統領候補の本

アメリカ共和党副大統領候補の著書です。敬愛するキュレーターのオススメで知って、1年ほど前、失効間際の楽天スーパーポイントで買った古本。読まずに棚に置きっぱなしになっていましたが、J.D.ヴァンスが日本でもクローズアップされ、昔の著書にも触れられる機会が増えたので、思い出して読み始めることにしました。自伝なので、文章は平易で読みやすいです。
 
アメリカの映画やドラマで目にするような、田舎町コミュニティーやそこに住む人々の生き様が、当事者の目で描かれるのを読むのはとても興味深く面白いです。ベストセラーとなったのも、大いに頷けます。
 
「ヒルビリー」とは田舎者の蔑称。「レッドネック」「ホワイトトラッシュ」などとも言われますね。表紙のサブタイトルにもあるように、アメリカの繁栄から取り残された人びと。トランプ前大統領の支持層と重なるひとたちだそうです。ヴァンス自身は、貧困から抜け出して成功者となりましたので、彼の辿った道のりは、所謂「アメリカンドリーム」。ただ、それは単なるラッキーではなく、本人の気付きと、導いてくれた人の存在。そして、何より自身が己に課した不断の努力があってのことです。本の中で、多くの貧しい白人たちは、成功する人間には2種類しかいないと思っている。ひとつめは運がいい人。コネのある裕福な家庭に生まれ、生まれたときから将来が約束されているひと。ふたつめは、能力のあるひと。生まれつき賢く、失敗するはずのないひと。ヒルビリーに、前者はほとんどいないので、成功者は本当に賢い人だけだと思い込んでいるという。貧しさの原因を、自身の中に求めるのではなく。変えようのない外部に求めるひとたち。そんな考えが世代を超えて受け継がれていくのが今のアメリカ社会の影だと語っています。
 
訳者が巻末の解説で書いている、トランプ支持者についての記述が非常に面白く、日本にいて目や耳にする報道(民主党寄り)の情報とはかなり違うのが興味深いです。市場主義経済で平和が長く続くと、必ず格差が生まれ拡大するというのは経済学上の定説だそうですが、もし、トランプ大統領が再び誕生したら、それを覆すことができるのでしょうか?
 

2024年9月24日 (火)

夕暮れ時の訪問者

日の暮れが早くなってくると、目にするようになる人気者ヤモリくん。窓明かりに集まってくる虫を狙ってくるのでしょう。工場の窓に良く張り付いています。たまに、建物の中に入っているのを見つけると、捕まえて表に出してやります。我が愛車アウディクワトロのマスコットも、「ゲッコー」というヤモリなので、益々親近感大であります。先日、NHKのドキュメンタリー番組で、ヤモリが壁に張り付くのは、足裏に生えている毛に生じる、ファンデルワールス力のおかげだという話しを見て、ひとつ利口になったばかりであります\(^^)

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2024年9月22日 (日)

プロジェクトXで「小惑星探査機はやぶさ」を

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昨日の、NHK「プロジェクトX」で、小惑星探査機「はやぶさ」初号機のストーリーを取り上げていました。当時は、テレビを賑わせ、映画も何本か作られ、大変な盛り上がりだったのを懐かしく思いだしました。イトカワから持ち帰ったサンプル入りカプセルを、地元の博物館で公開したときは、多分相模原市始まって以来最大の集客イベントとなったのではないでしょうか。それを機に作った、「はやぶさせんべい」は、その後2号機の大成功に合わせてバージョンアップし、今でも人気商品です。

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風林堂の店頭には、今でも「はやぶさ」初号機のミニチュアを飾っていますよ。

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2024年7月10日 (水)

ふるさと納税問題

最近物議を醸している「ふるさと納税」へのポイント付与の件。楽天のサイトを開くと、三谷社長の名前で反対署名を集めるバナーが目を引きます。私はこの制度をあまり利用しないので(納税額が少ないのでメリットが少ないからw)ポイント受益者とはいえないのですが、利用している方々(高額納税者など)には、少なからず影響が大きくなるのでしょう。
 
ふるさと納税については、制度そのものがキライ、高所得者優遇制度だ、返礼品競争がよろしくない、政府が言うところのポイントが自治体の税収減になっている、等々いろいろな意見や分析があるようです。しかし、そもそも制度を始めたのは管元総理(当時の総務大臣)で、人口と税収減に困っていた地方自治体のみなさんがこれ幸いと利用し始め、やがて返礼品の差で生じた勝ち組負け組、それをビジネスメリットとして発見して、 システムを作ったEC業者のみなさん、さらに乗っかった地方自治体のみなさん、それぞれの思惑やら経緯が入り組んだ末の現在な訳です。それを半分ちゃぶ台返しする総務省という構図ですよね。だとすると、制度の考え方と仕組みはそのまま手つかずにして、自由な競争原理の元、当事者が知恵を出した結果変わってきた運用について、この国は基本的に、お上(政府)の意に沿わぬ事態になることが許されない国なのだなぁとは、個人的な感想ですあります。
 
バナー声明の主、三木谷社長にはアンチ派も多く、言動は批判されることも多々(本人も自覚しているとか)ですが、偉大な起業家である事実の否定はしようがありません。何たって、20数年前に僅か数人で創業し、今や国内有数の大企業に成長。無謀とこき下ろされながら自前で携帯電話会社まで立ち上げ、大手を巻き込んだ通信コストのディスカウントに成功したのですから・・。今回の主張もごもっともだと思いますし、一歩進めて民活の象徴として応援しております。(社長のキャラは今でもイマイチ好きになれないですがw)少なくとも、事業のプレゼンで、ジョブズのスタイルを真似るのはダサいからやめてほしいですw
この際、税の公平性など、根本的な問題については触れないでおきます。ふるさと納税に限らず、日本の税制に言いたいことは沢山あるけど。
 

2024年4月12日 (金)

ふるさとのBグルメ

旅先で自分用に買ったおみやげ。ふるさと静岡のB級グルメ「しぞーかおでん」(地元民はこのように発音します)子どもの頃には、近所の大衆飲食店あちこちの店頭にあって、小遣いでもらった10円玉何個かで、串刺さったのをおやつに買い食いした記憶があります。何だか、味が随分進化していて、こんなに旨かったかな~と感心しているところ。間もなく高齢者の仲間入りをする身として、晩酌を休日の前だけに減らしたので、たまに飲み食いするのがとても楽しみな今日この頃(^^) 知事の辞任騒ぎで、とんと良くないイメージの我がふるさとですが、旨いものはいろいろあります。

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手焼きせんべい処相模原風林堂のおせんべい日記

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