アメリカ副大統領候補の本
アメリカ共和党副大統領候補の著書です。敬愛するキュレーターのオススメで知って、1年ほど前、失効間際の楽天スーパーポイントで買った古本。読まずに棚に置きっぱなしになっていましたが、J.D.ヴァンスが日本でもクローズアップされ、昔の著書にも触れられる機会が増えたので、思い出して読み始めることにしました。自伝なので、文章は平易で読みやすいです。
アメリカの映画やドラマで目にするような、田舎町コミュニティーやそこに住む人々の生き様が、当事者の目で描かれるのを読むのはとても興味深く面白いです。ベストセラーとなったのも、大いに頷けます。
「ヒルビリー」とは田舎者の蔑称。「レッドネック」「ホワイトトラッシュ」などとも言われますね。表紙のサブタイトルにもあるように、アメリカの繁栄から取り残された人びと。トランプ前大統領の支持層と重なるひとたちだそうです。ヴァンス自身は、貧困から抜け出して成功者となりましたので、彼の辿った道のりは、所謂「アメリカンドリーム」と称されたかも知れませんが、経済格差が広がりすぎた今は、過去のそれとは様相が異なるように思います。
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