お彼岸と暦
おはようございます。手焼きせんべい風林堂 酒井浩です。
今日は秋のお彼岸中日、暑さ寒さも何とやらの故事の通り、すっかり秋めいてきた相模原です。ご先祖様の供養にいらっしゃる方も多いと思いますので、大きな霊園などの周辺には車の列ができることもあるようですね。
お彼岸、正確には彼岸会(ひがんえ)とは、仏教の浄土思想に由来する行事で、春分秋分には太陽が真西に沈むことから、西方にあると信じられた極楽浄土を礼拝し、思いをはせるということが始まりと言われています。
暦からひもとくと、「雑節」と呼ばれる特別な暦日で、他には節分、八十八夜、入梅、半夏生、土用などがあります。どれも耳におなじみの用語と思いますが、これは、もともと中国から伝わった暦には含まれない概念で、日本独自の季節感を表す言葉のようです。
中国から伝来したオリジナルのほうには、「二十四節気」がありますね。春分・夏至・秋分・冬至・立春・立夏・立秋・立冬・雨水・白露・寒露・霜降などがここに含まれます。月の満ち欠けを基準に作られた陰暦と、地球の公転を元に作られた陽暦、そのずれを補うため考案された暦日です。もともと中国発祥の言葉なので、日本の四季に合わない事もあり、更にそれを補うために考案されたのが前述の「雑節」なので、より日本の季節感に合うわけです。
旧暦の仕組みについては、その成り立ちを調べるととても興味深く、先人の知恵や季節感、あるいは行政や権力争いの様子まで垣間見ることができるので、ご興味のある方はお調べになると楽しいと思います。
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