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2020年4月 8日 (水)

感染拡大が止まらない理由

将来に備えて貯蓄しなくてはいけないのは解っていて、散在してしまう。健康に悪いと知っていながら、不健康な食生活を続けたり、喫煙をやめられない。今日片付ければ楽なのに、仕事を明日に延ばしてしまう。行動経済学で言うところの、『現在バイアス』。未来の大きな利益の可能性より、目先のことを過大評価してしまう心理のことを言うそうです。

若者の感染が増えて、クラスターとなっているとの報道が目に付くようになりました。若者は、このバイアスが働きやすい傾向にあると言われています。「ウイルスに感染したら大変だ」という合理的判断が、「長期の旅行で欧州に行けるのは、卒業時の今しかない」とか、「多額のキャンセル料を払うのが惜しい」とかいう心理に負けてしまう。感染リスクを熟知しているはずの若い医師達が、厳しい研修を終えて開放され、リスクを顧みず宴会で羽を伸ばし、感染者を多く出してしまうのも、これに近いでしょうか。大人に比べ、経験値が少ないことも、影響を及ぼしているとか。


私たちの内面では、目先しか考えないキリギリス的な自分と、将来を考えるアリ的な自分が、いつも葛藤しているそうです。アリ的な自分が計画を立て、いざ実行する段階になるとキリギリス的な自分に支配され、やめてしまう。「選考の逆転」という現象です。こういった心理を自覚して、逆転が起きないよう、セルフ・コントロール(自制)が必要になるわけです。「コロナ疲れ」などという理屈をつけて外出を正当化し、感染を広める行動をするのは、避けるべきでしょう。長い人生の、少しの期間の我慢で、遠くない将来に平穏な生活が戻るのです。

自滅する選択何年か前に読んだ本です。今日のテーマに沿った内容です。


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