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2020年11月 3日 (火)

笛吹けど・・キャッシュレスその後

昨秋の消費増税に伴う消費喚起対策として打ち出された「キャッシュレス・ポイント還元事業」9ヶ月の実施期間を経て、今年の6月末で終了しました。ご利用なさった方々も多かったと思います。

政府のオフィシャルサイトには、このような記述があります。「需要平準化対策として、キャッシュレス対応による生産性向上や、消費者の利便性向上の観点も含め、消費税率引き上げ後の9ヶ月間に限り、中小、小規模事業者によるキャッシュレス手段を使ったポイント還元を支援する事業です。」

難しい語句が出て来ますが、小さいお店への、キャッシュレス決済を導入を支援することで、大手に偏りがちな消費を、中小、小規模事業者にも広げ、併せてキャッシュレスのメリットを社会全体に広めようという訳です。現金取引・キャッシュレス決済、どちらにもメリット・デメリットあります 現金取引について解りやすく書かれているブログがありました。こちら   キャッスレスのメリットについては、決済業者がいろいろ解説していますので、検索してみてください。

これらを包括して、キャッシュレス化したほうが、社会全体として好ましいと政府は考えたという訳ですね。私もクレジットカードをはじめ、交通系のICカード、そして今回の還元事業に合わせて使い始めたスマホのQRと、いくつかキャッスレス決済手段を使っており、その利便は大いに認めるところであります。特に、このところとても利用機会が増えているWeb決済に於いては、必須とも言えます。

一方、商品を販売する側からしますと、何と言っても大きなデメリットは、手数料の負担です。一部無料の決済もありますが、2.5%~3%台後半の手数料負担は、決して小さくはありません。これについては、キャッスレスが使えないことで販売機会をロスする可能性と、手数料の負担比較をすることも必要かとも思います。テレビCMでおなじみですね。また、良く言われる、キャッシュフローについては、私の導入している決済は、ほぼすべて翌日に入金されますので、入金待ちで資金が枯渇するという心配はありません。当日の売上げが翌日の仕入れに廻るから、入金サイクルが長いと、経営不安に繋がるという事前の解説もありましたが、このあたりはかなり改善されているのではないでしょうか。

さて、こうして推進されてきた訳ですが、還元事業の終了によって結果が見えてきました。

Photo

表は、風林堂の店頭売上げに占めるキャッスレス決済割合を、事業の終了前後2ヵ月比較したものです。一番下の黄色い部分が、月の平均値です。その差は一目瞭然ですね。終了間際の駆け込みという面もあるかもしれませんが、11月現在の感触としても、やはり事業実施期間中より、利用割合は少ないようです。風林堂自前で導入しているポイントカードの還元率が、現金払いとキャッスレス支払いで差を付けているという理由も勘案すべきかもしれませんが、やはり還元事業のメリットが無くなった影響が大と考える方が自然ではないでしょうか。全国の中小、小規模なお店を対象に、大規模なアンケード調査などを行えば、傾向が見えると思いますが、政府としては、終った事業に対してそのようなアクションは起こさないのだろうな~。


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