おせんべい作り周辺の仕事 Feed

2007年9月 2日 (日)

新型機械導入顛末

P1000093 おせんべいは、1枚ずつ個包装されているのを、よくご覧になると思いますが、湿気をきらう商品ですので、開封後も安心して召し上がれるように、あるいは、複数名で分けて召し上がるにも、こうしたほうが便利ですよね。 風林堂でも、自動で包装する機械を、かなり以前から使っていますが、さすがに老朽化して、いろいろ不具合が出てきたので、このたび新型を導入することになりました。
←20年以上使ってきた旧自動包装機。

P1000097  春先に、食品関係機械の展示会で商談をまとめ、導入したのが、日本ポリスターという専門メーカーの、小型自動包装機です。
別メーカーで導入した旧型よりかなり小さく、もちろん高性能化されていて、これからの仕事が省力化されることが期待されます。
←店頭に着いた機械をクレーンで降ろします。


P1000129_3  風林堂の建物は細長く、正面に店舗があり、その後ろ側、建物全体の8割くらいを工場が占めています。 その工場に、機械を搬入するのですが、小さくなったとはいえ、幅1.5m長さ5mあまりの金属の塊を入れるにはちよっとした技を使わねばなりません。
風林堂の工場には、専用搬入口がないのです。

←店舗内、普段の景色。


P1000096 上の写真と比べていただくと一目瞭然なのですが、風林堂の店舗には、秘密の隠し扉があったのでした。 普段は、写真額の裏側に隠れていますが、いざというとき(この日がそうだったのです)には、間口1軒以上の開口部が現れ、かなりの大きさのモノが出し入れできるのでした。 ( ̄^ ̄)えっへん

←奥に工場設備がちらっと見えます。


P1000115 搬入から据付、旧型の搬出まで、およそ2時間。
その後、使い方のレクチャーを、担当の営業マンから受けて、やっと終わったのが、午後4時過ぎ。
こんなわけで、店舗からの搬入作業を行うということは、必然的にお店の休みの日に行わざるをえないので、私の休日は、今週はキャンセルということになってしまいました。(涙)

←無事収まった新型包装機。賞味期限日付印字も自動でできます。

 これからだんだん涼しくなり、少しずつ生産量も増えてきます。そしてピークの年末年始など忙しい時期に威力を発揮して、深夜残業から少しでも解放されることが期待できれば、ありがたいです。

2007年8月15日 (水)

仕事の道具「FreeHand」

 今日の気温予想は、関東地方で35℃以上のこの夏3度目の猛暑日だそうです。
盆休みもそろそろ終わりに近づき、立秋は過ぎていますが、夏の勢いは衰えませんね。 

 今日は、私の仕事に使う道具を紹介させて頂きます。 仕事の道具といっても、おせんべい作りのものではなく、パソコン用のアプリケーションです。 おせんべいの表面にイラストや文字をプリントできる「ぷりんたぶるせんべい」には、そのデザインをお客様からご指定いただくことがほとんどなのですが、まれに、手書きのイメージを頂戴したり、お客さまのイメージをお伝えいただき、100%こちらでデザインするケースもあります。 その際のデザインや広告チラシなどの印刷用の原稿制作などに私が使っているのが、Macromedia社の「FreeHand」というアプリケーションです。

Freehand9
←FreeHand9.0の起動画面

同社は、Web用のオーサリングソフト、DirectorやFlash、HTMLエディターDreamWeaverで、有名ですが、ベクターグラフィックスソフトFreeHandはその歴史も長く、Adobe Illustratorと双璧を張っていました。 ただ、米国では、ユーザー数が2つのソフトで、ほぼ同じ数のシェアを持っていたようですが、日本ではIllustratorのユーザーが圧倒的に多く、FreeHandユーザーは、アマチュアレベルでは、ほとんど見かけません。 2005年頃、Adobe社が、Macrodedia社を買収したことにより、FreeHandはVer,11で新規開発を終了することになり、新しいバージョンは発表されないことになりました。 個人的にはとても残念ですが、私レベルのユーザーには、現在愛用しているVer,9でも十分すぎる機能なので、当分は使い続けるつもりです。 Freehand9
心配なのは、PCの環境が変わり、OSがアップグレードしたときに、対応されなくなることです。

インストールCDと、すり切れたマニュアル→

Adobe社のアプリケーションのインターフェイスが苦手な私は、FreeHandの直感的な使い勝手が手になじんでいますので、今後の乗り換えはとても億劫です。 しかし、救われるのはIlustratorには、解説書が山ほどあるので、以前のように本探しで苦労することは避けられそうです。

あのロングテール商法のAmazonで検索しても、FreeHandの解説本は数冊しかなく、それも、元々の販売元アルダス社が扱っていたVer,3時代も含めてなので、いかに日陰の身かが推し量られます(笑)Freehandtechniquemaster

←希少なマニュアル本

もともと、グラフィック系のソフトは、Mac用しかなかった時代が長く、FreeHandやIllustraterがWindowsに移植されたのはそんなに古い話ではありません。当時はWinユーザーには高機能グラフィックソフトの選択肢はほとんどなく、今は天国のようです。

わたしも、Ver,7からのユーザーなので、付き合ったのは後半のみですが、企業の思惑で老舗ソフトが消えてゆくのには、複雑な思いがあります。

●海外にはこんなサイトもfreehandsource.com

2007年8月 6日 (月)

ITセミナー参加しました

7月16日のエントリーに書きましたが、去る7月18日、相模原商工会議所主催のセミナーに参加して参りました。講師は、中小企業診断士で経営コンサルタント竹内幸次氏です。今回のテーマは「デザインが会社を伸ばす!~ブランド・CI・WEBのデザイン活用術~」
7_18
注目の講演内容はというと、前半は、広義の「デザイン」を主眼においた内容で 企業経営と「デザイン」の関係として、企業経営に占める、「デザイン」の守備範囲の考え方や、経営資源としての位置づけ、顧客との関係などを論理的に解説いただきました。続いて「デザイン」に対する費用の考え方と、対投資効果の測定。 最後にブランド・CI等の概念のとらえ方と顧客との関連、企業活動への反映。 ここまでで前半が終了。 
 竹内氏の講演は、具体例を揚げながら、わかりやすく、聴講者をぐいぐい引きつける語り口であっという間に、2時間経過。

今回も、濃厚な内容のレジュメ。↑

 後半は、全段の内容を踏まえた、Webショップ運営における、視覚的デザインを中心とした具体的な内容で、多分、私を含め今回の参加者は、後段の内容の方が身近なテーマとして興味を引かれたのではないかなという印象でした。 こちらも、白熱(?)したまま、約30分の時間オーバーで終了。 質疑応答を最後に、今日を締めくくりました。

 風林堂のように、製造販売を一貫して行う専門店の場合、今回のテーマ、グランドデザイン的な概念に根ざした、店のイメージアップが、成長に不可欠になることはそれなりにわかってはいたつもりでしたが、高所からの戦略や具体的な取り組み、効果判断の基準などについての考え方を、根本的な視点から考え直すきっかけになりました。

 会議所からの案内は、「IT講習会」と銘打ってのものでしたが、今回のテーマは、どちらかというと、経営のポリシーに注目する内容だったように思います。 Webショップを運営していると、とかくテクニカルなテーマに関心が行きがちですので、足下を見直すよい機会になったなと振り返っています。

2007年7月16日 (月)

ITセミナー参加します

 一昨日から九州~関東の広範囲で猛威を奮った台風4号は、今朝起きたらどうやら太平洋の沖に遠ざかり、関東・相模原あたりは、やや吹き返しの風が強めながら、穏やかな朝を迎えています。被害に遭われた方は、大変な朝を迎えられているのでしょうね・・。

 今週、18日(水)、相模原商工会議所主催のITセミナーに参加してきます。講師は、過去数年に渡り、いろいろなセミナーを通し、ITの知識を伝授いただいている、中小企業診断士で経営コンサルタント竹内幸次氏です。今回のテーマは「デザインが会社を伸ばす!~ブランド・CI・WEBのデザイン活用術~」 ということです。 かつて、計7回ほど氏の講演を拝聴していますが、これまでと違った観点からのテーマなので、とても楽しみです。Photo

←前回のレジュメ、総数55ページの分厚さ。もはやレジュメというより本です。 

前回の講演はちょうど1年ほど前になりますが、その際のテーマが「Web&ブログ実践SEOノウハウ講座」でした。その前には「ビジネスブログ~」についてでしたから、最近注目のWeb2.0をテーマにした講演を、2年前から聴かせていただいていたことになります。 「中小企業の情報発信はブログから~」というトレンドを、ずいぶん前に伝授いただき、その必要性も痛感していながら、普段の仕事と雑事に追われ、なかなか始められずにいましたが、今回の講演参加を決めたのを機会に、やっと思い切って始めることができました。 「経営はスピード」というのは、どんなビジネス書にもかかれている王道ですが、実践はなかなか難しい。 今回のセミナーの内容も、自分なりに素早く咀嚼し、仕事に生かしていかねばと思っております。

2007年7月13日 (金)

お盆

 今日から、新暦のお盆です。皆様の地域では、いかがですか? 夕刻、茄子やキュウリに割り箸を刺して作った馬や牛を玄関先に置き松明を点し、ご先祖様をお迎えされたでしょうか?まだ、旧来の習わしで、8月に盆供養をされるところもあると思いますが、どちらにしても、仏教式で先祖を祀る家が多い日本ですから、大事な年中行事の一つということになりますね。 
 今日私は、仕事で静岡方面に出向いて参りました。静岡市内では、7月の新盆を執り行うところが多く、和生菓子を扱うお店では、色とりどりのお団子を餡で絡めたもの、積み重ねた白いお団子や落雁などのお供物が店頭に並べられていました。 私の住む神奈川県の県央では、お盆中和生菓子屋さんにはずっと、おはぎが並びますが、静岡では、おはぎを作って商うのは、14日だけだそうです。14日にご先祖と一緒におはぎで昼食を摂り、15日の昼食には、同じくそうめんを摂るのが習わしとのこと。 そのいわれについては詳しくわかりませんでしたが、おもしろいものだと思いました。 私が育ったのは、清水市(現静岡市清水区)ですが、父の出身地が九州長崎で、且つ祀るご先祖もいませんでしたので、長らく静岡方面でのこういったしきたりは知らずに過ごしてきました。 ちょっとした新しい発見をさせてもらった1日です。
 コマーシャリズムに乗りにくい、日本古来のしきたりは、年々下火になっていくようですが、風土や歴史に育まれた伝統行事には、日本人の心情に触れる情緒と、大切な背景がありますから、どこかで大事にしていくべきではないでしょうか? 「日本の夏、××の夏」が、CMのコピーだけではちょっと寂しいかもですね。

2007年7月11日 (水)

あめあめふれふれ・・・でも

 今年の梅雨は、6月が小雨で、各地でダムの貯水率が少なく、夏場の水不足が心配されていましたが、7月に入り、関東地方ではそこそこ梅雨時らしい様子になってきました。一方、九州では豪雨が続いているようで、こちらは災害の恐れがある状況のようですので、心配です。
 このまま雨の降り続く日が多いと、水需要にはプラスですが、高温多湿が続くと、今度は農産物の病害虫に対する不安も頭をもたげてきます。 それに加え、日照が足りないと生育不良に拍車がかかり、農産物の需給が逼迫、高値を呼ぶことになりますから、皆さんのご家庭と同じく、農産物を主原料とするおせんべいやも、不順な気候はありがたくない訳です。しかし、長年の米政策のおかげで、作柄が多少悪くても、本当に米が供給不足に陥ることは考えにくく、10数年程前に、アジア産長粒種米の輸入騒ぎになった際のように、米が市場から消えるといった現象も、原因は流通過程で投機的な思惑によるものであったようですから、今年は作柄見通しが悪いといった観測が流れるだけで、投機的な動きで値が上下するのが現実のようです。
 昨年からの原油価格の上昇も、中国などの需要拡大による理由も一因とはいわれていますが、供給不足が主たる原因でなく、投機筋による価格操作が原因との見方もあり、穏やかならざる気分になってしまいます。 私たちが、商品を生産供給するのに不可欠な、石油由来のポリ袋や、紙製品、砂糖類などはここ1年くらいじわじわ価格上昇していますが、これが価格操作の影響で、そこから生まれる差益が見えざる一部の人々の手に集まっていいるとしたら・・・ちょっといやですよね。

2007年7月10日 (火)

展示会

Fooma←近未来都市のようなビッグサイトのエントランス

去る6月6日東京有明の国際展示場で開かれた、食品機械展に出向いてきました。
一昨年導入した、「ぷりんたぶるせんべい」を作る機械を購入したメーカーも出展していましたので、世話になった社長と久しぶりの対面ができ、ちょっとだけお話ができました。
当日の朝、「みのもんたの朝ズバッ」で、同社の食品用印刷機が紹介されたのをたまたま観たので、その件を伝えると、明日は日テレの番組で紹介されると、ご満悦でした。 Cookie_2
沢山の来客が、興味深そうに品定めしていましたが、同社の製品が沢山売れるということは、私たちにとっては、同じような製品を作るライバルも多くなるということなので、ちょっと複雑ではありました。 
今回は、今後次の戦略となるような新製品作りのための機械を探しに行ったのですが、残念ながら直接商談に結びつく発見はありませんでした。しかし、畑は違っても、食品を扱う業者が多く集まる展示会では、いろいろな刺激を受けるので、時々遙か東京の臨海部まで出かけるのも必要だなとしみじみ感じた1日です。

TVデモ用のクッキー頂きました↑

2007年7月 8日 (日)

ドキドキのブログデビュー

「店長の相模原通信」として、拙い文章を2年あまり掲載して参りましたが、「時代はブログ!」の流れに逆らえず、風林堂のサイト内から、外に飛び出し、今月より雑文を再開してみようと思います。
もともと、月2回の更新ペースが守れず、忘れた頃にちょこちょこ書いていた程度のものですので、世の立派なブロガーの皆様のように、楽しい写真や文章を頻繁に公開・更新することは、今の自分にはほとんど不可能だとは思いますが、日々仕事を続けているなかで、心に触れた出来事や、ネットを通じて受注いただいたおせんべいの話など、自分の記録として書き綴っていってみようと思います。
以前に書いたネタを、再び引っ張り出してくることもあるかもしれません。これまで「相模原通信」をご購読いただいた皆様には、「どっかで読んだネタだな~」と思われることもあるかもしれませんが、その辺はご容赦を m(_ _)m
何はともあれ、三日坊主だけは何としても避けたいと、今は強く思っていますが、はてさていつまで続くか・・・・。

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