おせんべい作り周辺の仕事 Feed

2008年11月15日 (土)

夢の丘小学校6年生、今年も仕事体験に。

こんにちは、手焼きせんべい風林堂店長酒井浩です。0801

 夢の丘小学校の6年生、今年は女の子4名が仕事体験に来ました。 いつものように、1週間前の挨拶と、注意事項の確認、そして昨日は朝9時半から、午後2時までの実地学習です。

0802  風林堂は、お煎餅の製造と販売を両方行っているので、生徒さんたちにも交代で両方のお手伝いをしてもらいます。 ご家族の方が、お子さん達の奮闘ぶりをご覧になりに来店されたり、先生方も工場にいらっしゃったりするので、生徒さん達も含め当日は普段より人の出入りが多くなり、賑やかになります。

 今回風林堂のお手伝いに来てくれた4名は、みんな仕事中のおしゃべりは少なくて、とても真面目でしっかりした6年生だなという印象でした。 緊張していたのかな? もう少し元気があっても良かったかも知れないね。 でも、お店や工場の人にいわれた仕事に一生懸命取り組んで、丁寧に早く仕上げようとしてくれました。ひとつの仕事が終わると、「次はなにをしますか?」 と積極的に声をかけてくれたところも良かったですね。

0803 お店の掃除から始まり、商品の陳列や接客。工場内ではギフト用おせんべいの箱作りと、昨日までにできていたおせんべいの箱詰め。 今朝焼けたお煎餅の たれつけのお手伝い。 ざらめつけなど、普段見たこともない作業をいろいろ体験できたと思います。 

 私は、みんなが帰る前に、仕事で出かけてしまったので、一日の感想を直接聞くことはできませんでしたが、みんなどんなことを思って帰ったのでしょうか?
今度来てくれたときに聴いてみたいですね0804

 そして、昨日来てくれた生徒さんの中の一人に、3年前、一人で風林堂に体験に来た今は中3になっている男の子の妹さんがいました。兄妹で来てくれるなんてとてもうれしい事ですね。
 
 僅かな時間ではありますが、いろいろな経験を通して、生徒さん達の視野を広げるお手伝いができれば嬉しいと思っています。 帰宅後、ご両親とどんなお話をしたのか、今度聴かせてくださいね。

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←昼休みに記念撮影、みんなかわいく撮れたかな?

2008年11月 1日 (土)

新しい仕事道具

こんにちは、手焼きせんべい 風林堂店長 酒井浩です。

 相模原では北風の強い朝を迎えましたが、発表によると関東地方今年の木枯らし1号だったようです。 霜月の声を聞いたとたんの冷たい風で、季節は一歩、秋から冬へ歩みを進めたような感じです。 皆さんのお住まいの地域ではいかがですか? そろそろ風邪やインフルエンザに注意を払わなくてはいけない季節の到来ですね。


 先月の終わり頃、新しいノートPCが、届きました。 "届きました"というのは、通販での購入だったからなのですが、風林堂の3台目のノートPCは、シェアNo,1 DELLコンピュータの、格安ビジネスモデル「vostro1000」になりました。 Vostro1000

 量販店の店頭には、スタイリッシュで、ハイスペックな国内メーカーのモデルが存在感を競い合っていて、購買意欲をそそります。 しかし、私にとってのノートパソコンは、デスクトップのサブとして、ほとんど仕事用途にしか使わないものなので、基本性能がしっかりしてさえいれば、高付加価値で、高価な機種よりも、こんなコストパフォーマンスの高いタイプがありがたいわけです。そして特筆すべきなのは、同社の販売方法としてWinXP Pro と Vista Business環境が両方入手できるところです。 PC環境のアップグレードには、それまで使っていたアプリケーションが、動作保証外になるというリスクが常につきまとうので、このような措置はとても助かります。

 「vostro1000」のCPUには、相対的に低価格を実現してくれるAMD社のAthlon64×2 デュアルコアプロセッサが搭載され、2Gのメモリーと、160GのHDD、内蔵無線LANに、15.4インチのワイド液晶。 私の仕事には十分すぎるスペックです。 インターネットセキュリティソフトが常駐しても、サクサク動きます。 快適!

 そして、ご覧のように、新型PCでも私のデスクトップ画面はクラシックWindowsのまま、XPのデフォルトスタートメニューでさえ、このオールドユーザーはなかなか取っつけず、固くなりつつある頭をほぐしながら、今日も仕事に取り組むのでございます(笑)

 ちなみに壁紙は、スターウォーズEpisode6に登場した、Y-Wingスターファイター(設計者はあのイカ頭のアクバー提督) かっこいいでしょ?

2008年9月24日 (水)

半年ぶりのITセミナー

こんばんは、手焼きせんべい風林堂店長 酒井です。 

今日は、約半年ぶりに、中小企業診断士で経営コンサルタントの竹内幸次氏が講師を務められたセミナーが開かれましたので、半日仕事を休んで聴講して参りました。
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←本日のレジュメ、いつもどおり話題の宝庫です。

 竹内氏は、今年の春より、相模原商工会議所の会報で、毎月紙上セミナーを執筆していらっしゃり、私も楽しみに拝読させていただいていますが、今回はその内容に沿った講演でした。 

タイトルは「身近なパソコンを活用したIT経営」。1)ITの活用方針。2)情報収集。3)情報の加工、。4)情報発信 等々 もはや生活の一部ともなってきた、PCやインターネットを中小企業がうまく活用し、業務に役立てるノウハウを、色々な角度から解説して下さいました。Itsijyo

 右の画像は、会報に掲載された記事。これがベースになった内容なので、レジュメの文体もいつもと違って、やや柔らかめでしたが、氏のいつもどおり快活で親しみのある語り口とも相まって、とても楽しい雰囲気の講演は、あっという間の2時間半でした。

 実は今回、竹内氏にちょっとした手みやげを持参しましたところ、大変喜んでいただきました。こちらの記事へのお礼の意味もあってのことでしたが、たくさんの聴講生の前で披露していただき、かえって恐縮でした。 

 終了後、会議所担当者より、次回講演の告知もあり、続きが聴けることも解りましたので、より深い内容に期待が持てます。

2008年6月29日 (日)

マイコンピュータの履歴

Cpu  今の暮らしに無くてはならない道具となったパソコン、もはやご家庭に1台以上あるという時代になってきました。 

 私が最初にPCに触れたのは大学3年生の頃、NEC製のPC-8001という初期の型を秋葉原で購入し、夜な夜ないたずらしていました。 少しだけかじったBasicの理解に苦しみ、プログラミングは自分にまったく向かないことが解り頓挫、そして市販のビジネスソフトはとんでもなく高価でしたので、とても手が出ず、家業に就いた後、触ずにいた期間がしばらくありました。

↑過去マシンの遺物、予算の都合でAMDのものが多いですね。

 それから10年ほどの後、世の中にWindows3.1というOSありという話を聞き、いろいろ調べた結果、かつて挫折したPCの使いこなしが、このOSでは劇的に容易になるということが分かり、そろそろ一般家庭へ本格的な普及の兆しを見せ始めたPCを再び手にすることになったわけです。
 富士通のDeskPowerというDosV機、高性能Pentium75MhzCPUを搭載し、HDDは600MBの大容量、CD-ROMもついて手の届く値段でした。 マウスというデバイスが、あまりに画期的で感動した覚えがあります。Macユーザーの皆さんには笑われそうですが、知らないと言うことはそんなものなのですね。95_3

 その後Windows95の登場の際の狂騒はご存じのとおりですが、このときにもかなりの衝撃を受けました。 自分の環境での、3.1から95へのアップグレードには、作業に一晩徹夜する覚悟で臨んだのを思い出します。

自作1号機に乗せたWindows95 OSR2のCDーROM→

 そしてついに、PC-AT互換機、所謂DOS-V機自作の道へと入っていく訳です。

 今でこそいろいろなパーツ類が充実して、家電量販店でさえお手軽に入手可能になっていますが、当時PCの自作はまだマニアックな世界でしたし、調達するにも販売店は少なく、マニュアルは英語か中国語。そして何と言っても、OSのインストールには、3.5インチフロッピーでのインストールディスク作成という大仕事を行わねばなりませんでした。

 それ以前から自作道を究めていらっしゃった方々には、「CD-ROMが使えるだけまるっきり楽じゃん!」と言われそうですが、config.cysやautoexe.batなどというコマンドを理解するのは、私にはとてつもなく至難のワザでした。 

 選んだパーツの相性が悪く、せっかく作っても動作しないなどということが頻繁に起きる世界で、マニュアル本や、自作向け雑誌の解説と首っ引きで取り組み、ドキドキしながらの組み立て、OSインストール・・・ そして電源スイッチを入れるときの緊張、なかなかスペクタクルな世界ではないでしょうか?(笑)

 自信のマシンは4台、知人・家族の分が2台、合計6台を組みましたが、ここ2年ほどは、コンテンツ作りの方にチカラを集中しているので、ハードをいじることから遠ざかっています。しかし、旧いアプリケーションが動作しない可能性があるVistaを選びにくいので、再びクリーンなOEM版WindowsXPを入手するため、後継機は自分で・・などという考えも頭をかすめたりしている今日この頃です。

2008年3月20日 (木)

ITセミナー聴講しました。

  風林堂が、小田急相模原「サウザンロード商店街」にあった頃からなので、かれこれ7~8年以上になりますが、中小企業診断士で経営コンサルタントの竹内幸次氏の講演を何度か聴講させていただいています。  

 今日は相模原商工会議所主催で同氏を招いてのネットショップ運営をテーマにしたセミナーが開かれましたので参加してまいりました。 
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情報の宝庫、本日のレジュメ→

 相模原商工会議所では、各分野の専門家を招き、毎年何回かIT関連のセミナーが開かれますので、時間の許す限り参加させていただいていますが、日々の実務に追われ、新しい知識や情報を得るのに十分な時間が割けないので、こういった場は私にとってとても貴重な時間となっています。

 はじめに、ネットショップの成功事例として、Yahooショッピングに出店され、ビジネスを軌道に乗せていらっしゃる若き経営者吉田拓民氏の体験談を聴かせていただくことから始まりました。 ショップ名は“emilu-young”若い男性向けのカジュアルファッションを扱うお店です。 先ほど詳しく拝見しましたが、丁寧に作り込まれたサイトで、さすがネット専業ショップだなと感心しました。

 後半は、ネットショップ運営のノウハウや、ワザがたっぷり詰まった竹内氏の講演で、いつもの事ながらとても有意義な情報を得ることができました。 忘れないうちに復習をしておきましょう。

 残念ながら、終盤に少し時間切れとなり、最後に予定されていたテーマの解説が急ぎ足になってしまいました。 レジュメを見ると、深く学ぶべき内容が書かれているので、このあたりを掘り下げた内容だけでも十分に価値があると思われますので、次回以降に期待です。


 セミナー終了後、帰り際に相模大野の中華料理店昌龍飯店 のオーナー、毎日更新ブログで有名な 河内文雄店長と遭遇、名刺交換させていただきました。

 また、どこかでお目にかかったらよろしくお願いいたします。

2008年1月22日 (火)

仕事の道具デジカメ編

 ネットショップとブログの必需品としてデジカメがありますね。 今日は、私が使っているカメラを紹介したいと思います。

Photo写真左より、FUJIFILM FinePix S602、中央 Panasonic D-Snap SV-AS10、右端 Panasonic TZ3 です。

 それぞれ誕生の時期は異なりますが、スペックにも個性があり、シチュエーションによって、それなりに使い分けています。 FinePixとD-Snapは、どちらも既に過去のモデルですので、やや旧いイメージは拭えませんが、使い込んでいるので、なかなか手放せません。 
 以前熱中した、山岳風景写真の頃には、三脚をどしっと構えて、感性と計算を織り交ぜながら、しっかり撮るというスタイルでしたが、手軽さが魅力のデジタルのカメラは、ちょっと方向がちがう道具選びになっているような気がします。 それでも、商品撮影のメインに使っている、S-602は、マニュアルフォーカス・露出が使えますので、それなりに意図した出来の写真が撮れるかなと思っています。 しかし、残念なのが、ファインダーの映像が、液晶だという点です。細部のピント合わせにはやや難があります。次はやはり一眼レフになるのかな・・? うーん、お財布のご機嫌と相談ですね。 TZ3は、最近の売れっ子で、10倍ズーム搭載のスグレモノです。大きな液晶画面で、40代後半の眼にも、十分優しい・・(笑) まだ、購入後日が浅いので、これから活躍してもらいたいですね。 D-Snapは、マルチメディアカメラというウリの通り、ちっこい筐体に多機能を詰め込んであり、いつもポケットに入れて持ち歩いています。 ケータイカメラではちょっと物足りない時にはこれでパチリ。 とても重宝しています。

 数年前には、「デジカメなんてまだまだだよね」なんて、写真の通ぶった台詞を申し述べていましたが、アッ!!というまにフィルムのカメラを駆逐し、老舗カメラメーカーの商品ラインナップを見回しても、フィルムカメラはほとんど見あたらなくなってしまいました。 恐るべしデジタルの波。

こんな時代に、かつての一眼レフの名機と呼ばれたような、歴史に残る道具は生まれるのでしょうか? それとも、技術進歩のうねりの前には、そんな感傷的な概念そのものが、既に無意味なのでしょうか? とても便利に使っている道具たちを前に、ちょいと複雑な思いがよぎり、昔のことも少しは知っているオヤジのつぶやきでした。

ちなみに、この3台を撮ったのは、知人に借りた、ちょっと前のCanon IXYデジタルです。

2008年1月 9日 (水)

「夢っ子」たちの仕事体験

 昨秋のことですので、2ヶ月近く前のこととなってしまいましたが、風林堂には縁のある「夢の丘小学校」の生徒さん達が、恒例の仕事体験にやって来ました。 今回で4度目になりましたが、「夢っこせんべい」開発の立役者達ですので、私たちとしても今までとはちょっと違った心構えで迎え入れました。 1

 今回の就職希望者は男子4人、全員当時の4年1組の子供達で、「夢っこせんべい」を企画したときにも来てくれていますので、2年ぶりに風林堂への来店と言うことになります。 

4年生当時の様子はこちらこちらから。

海苔を貼ったおせんべいを、乾燥機のコンベアーに並べてくれているところです。→

4当日は木曜日、お店は定休日ですので、工場の仕事だけを手伝ってもらうことにしました。 最初は緊張の面持ちでしたが、次第に元気良くなり、手を動かし、頭を使い、工夫をし、一生懸命に取り組んでくれました。
←おせんべいへのザラメつけ。上手にできました。

時々もらえる、欠けたおせんべいなども、食品工場ならではのちょっとした役得だったかも知れませんね(笑)

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2日間に渡って、延べ8時間以上の体験でしたが、普段は長い時間立ちっぱなしのことはほとんど無いと思いますので、次第に疲れた様子が見て取れるようになりましたが、お昼の時間には、普段食べている給食とは違う、おかあさんの手作りお弁当での昼食で、すっかり元気を取り戻していました。 


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体験日の前には、その意気込みが書かれた「決意表明書」(?)を持参し、なれない敬語を使っての就職依頼、そして、数日後には、感想が書かれた礼状を届けに来てくれました。 2年前からのお付き合いも、ここで一区切りとなりましたが、2日間の体験と、一緒に作った「夢っ子せんべい」のことは、長く心に残してもらえればと願っています。

そして、みんなのご両親も、毎日それぞれの職き場所で頑張ってくれていることも再認識してもらえればと思います。 また、会いましょう。

2007年12月 3日 (月)

夢の丘小学校のみんなと間もなく再会(その2)

11月8日の投稿の続きです。


●2006_2_5
  昨年末、このコラムに書いた「夢の丘小学校」4年1組の生徒さんが、新しいいおせんべいの企画を携えて来てくれました。「ゆめのおか」の文字にちなんだ素材をあしらったおせんべい。地元産農産物を混ぜたおせんべい。1枚でいくつかの味が楽しめるおせんべい。1袋に数種類をパックしたおせんべい。地元米で作ったおせんべい。学校のマークを描き入れたおせんべい等々楽しいアイデアを紙芝居風の提案書でプレゼンテーションしてくれました。ここまでまとめるのに、侃侃諤諤の議論を重ねたのだろうなと思うと、その情景が目に浮かぶようで、ほほえましかったですね。

●2006_2_26
  夢の丘小学校4年1組のみんなと企画した「夢っこせんべい」完成しました(パチパチ)。いろいろ提案してくれたアイデアはそれぞれインパクトがあり、この地域の特色をよく反映しているものでしたが、商品化するためには今少し時間と研究が必要で、時間的な制約の中すぐに実現可能なものは限られていましたが、そのなかで、近くに清流のある当地の特色をホタルのイラストにあらわし「夢の丘」の文字を表に配したイラスト入りおせんべいを採用Yumekkoすることにしました。昨日、学習発表会で商品の公開と販売を行い大好評を得ました。それもそのはず、4年1組のみんなは、販促POPをつくり、チラシをつくり、CMビデオとCMソングを作り、ホームページを作り大販促キャンペーンを行ってくれたのです。みんなどうもありがとうm(__)m  
 おせんべい作りを見たり、企画したりするのも楽しかったとおもうけれど、1番楽しそうだったのは売り上げの集計をしていた時かな?Photo(笑)短い間のささやかな経験でしたが、仕事を仕上げていく過程が少しでも体験してもらえて、君たちのお父さんお母さんが、普段みんなの知らないところで同じように懸命に働いてくれていることにも気づいてもらえればと思います。 また、お店に来てくださいね。

←販売会の後、教室で記念撮影



Photo

 このあと、4年2組の全員からの作文をもらいました。 中には、みんなからの感謝の言葉がたくさん書かれていて、とても嬉しい思いでした。

 

2007年11月 8日 (木)

夢の丘小学校のみんなと間もなく再会

 去る2年ほど前のこと、風林堂の近くにある市立の夢の丘小学校、当時4年生クラスでの研究学習の取り組みとして、地域の特色を生かしたおみやげ作りを企画された旨、担任の先生から相談を受けました。4ヶ月あまりに渡って取り組んだ企画は、うまく進み、「夢っこせんべい」という商品ができ、学校での販売会まで実現しました。
 そのときの4年生が2年の時を経て6年生になり、今度は仕事の体験をしに当店を訪れることになりました。 今の小学校は色々な取り組みをされているようです。 同校からの仕事体験のお申し出は、風林堂が当地に開店した年から受け入れさせていただいていますが、今年は「夢っこせんべい」を一緒に作った生徒さんたちの番だということは知っていましたので、楽しみにしていました。  以下は2年前、当時まだブログなるものを詳しく知らなかった頃、弊社サイト内に細々書いていた、「夢っこせんべい」開発までの経過を記した私の日記からの引用です。


Photo

●2005_11_20  
 先日、近くにある公立小学校「夢の丘小学校」の4年生の生徒さんたちが当店に訪れ、同校と地域の特色を生かしたお土産作りをしたいので協力してほしいという申し出を頂きました。カリキュラムの一環で、自分たちの住む地域や、通う学校の特色や成り立ちなどを調べ、色々な人たちのアドバイスを聴き、自分たちで考えた特色のあるお土産を開発し、販売プロモーションまで行おうというものだそうです。すこし緊張してやってきた4年生のみんなと対面し、いっしょにやっていきましょうと約束をしました。生徒さんたちが自由な発想で提案してくれる新しいお煎餅のアイデアを見せてもらうのが楽しみです。

←学習の記録を綴った学級通信「あしあと」。経過が詳しく書かれています。

●2005_12_4
 先週初め11月28日に、前回話題に書いた「夢の丘小学校」の生徒さんたちが当店の工場見学1に訪れました。一クラス総勢30数名だそうですが、いっぺんには入りきれないので、4つほどのグループに分けて、おせんべいを焼いているところと、味付けするところを見てもらいました。勿論、みんなおせんべい屋の工場を目にするのは初めてですので、それぞれ興味深そうに眺めていました。「おせんべいを焼いているときは、どんなことを考えていますか?」といった質問も飛び出し、あまり普段考えていない私は咄嗟の答えに窮してしまいました(汗)勿論おいしいおせんべいが焼けるよういつも心を砕いてはいるのですけれど・・。割れたおせんべいの生地を持ち帰ったり、たれの味見をしてみたりと、わずかな時間でしたが楽しい体験をしてもらえたかなと思っています。これから本格的な商品開発プロジェクト!!が始まるようなので、益々楽しみです。


続きは次の機会に・・。

2007年10月25日 (木)

赤福問題について

 伊勢の名店「赤福」の商品管理に関する問題が連日報道されています。
発覚した後の各方面の報道を見ていると、収束に向かうどころか新たな問題点が次々浮かび上がって来て、根の深さを露呈しているように見受けられます。
規模は全く違いますが、同じ食品を製造販売する者として自分なりに考えてみました。

赤福の企業姿勢としての問題点はどこにあるのでしょうか?大きく2点に絞ってみたいと思います。

1)商品の管理がずさんだったこと。
2)問題が明るみに出た後に、事実を正しく公表しなかったこと。

1)の中としては、賞味期限の改ざん、返品製品の再利用、原材料表示が不適切、本来の製造日を正しく表示しないなどの事実が明らかにされてきています。

 食品として寿命がきた製品を、何の手も加えず再び外装だけを着せ替えて再出荷するというのは、明らかに消費者を欺く行為ですので、許されるべきではないと思います。厳しく糾弾されても仕方ないでしょう。
法令で決められた材料表示に偽りを記載したことも同じく許されないことです。消費者が商品選択の拠り所にしている「表示」が信頼できないものであるならば、その存在自体の信頼が揺らぐことになります。 国産の原材料のみを使用しているはずが、外国産を混ぜていたことなどがこれに該当します。

2)については経営陣の、問題発覚当初の発表と、その後次々明らかになる現実とのずれ、それに訂正を重ねるなどは、天下の有名老舗としてはいささか恥ずかしい態度と批判されても仕方がと思います。 過去に問題を起こした企業にも、同じような態度が見受けられましたが、初めからすべてを公にして謝罪した方が、後々のためには良いのではないかと思いますが、そうできない何かがあるのでしょうか?

 一方で、同じ食品製造業者として、部分的に同情するのが、次の2点です。
冷凍保存した製品の解凍した日を製造日として出荷していたケースは、確かに消費者の意識とズレていると思いますが、指導する立場の当局の見解では、これを認めるところもあるようで、赤福も過去に確認を行っているとのことです。当事者としては、やや不本意な批判との認識かも知れません。
 もう1点、返品商品を餅、餡に分けた2次的再利用するという工程は、現在の衛生・品質管理の常識に照らすと、許されざることのようですが、和生菓子は保存効果の高いことで知られる砂糖を多く含み、且つ一度高温で加熱されていて、品質をある程度の期間保てるようですので、原材料としてだめになる前に再度加熱加工するとで、再利用可能という判断に基づく行為だったのでしょう。 社長の会見で、「材料がもったいなかったので・・」というコメントがありましたが、老舗和菓子店の考え方の一端を端的に表しているのかも知れません。
現在の飽食を支える、大量生産に伴う大量廃棄の現実を一方で思うとき、考えさせられてしまうところです。 しかしながら、リサイクル、リユースという考え方は確かに大切ですが、安全はその上にあるべきですから、作り手の側の常識と理屈が、買い手側に受け入れてもらえないかもしれないという認識がありながら続けてきた後ろめたさが、事実の隠蔽に繋がったのかも知れません。 長い経験に裏打ちされ、時間をかけて培われてきた日本人の美徳である「倹約」という考え方と、法令に則り食の安全を確保するという姿勢が、相反するものとは思いたくありませんが、作り手としては難しい舵取りが必要かも知れません。

 不二家、ミートホープ社、石屋製菓、比内地鶏等々、食品を扱う企業の問題が次々に発覚し、作り手に対する信頼が揺らぐ事態を招いています。 製造者の消費者に対する背信という結果になってしまった今回の問題は、一方で自分自身の考え方を顧みてみる機会にもなっています。作り手としても、一方では消費者でもある訳ですから、常に両方の立場で考え、製品を作りお届けするというバランス感覚を持ち続けることの大切さが今回の問題で身にしみます。
対岸の火事と捉えず、足下をもう一度見直してみなければいけませんね。

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