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2010年5月 6日 (木)

休日の楽しみ

 おはようございます。手焼きせんべい風林堂酒井浩です。 大型連休も昨日で終わり、今日から日常が戻りましたね。 今年は4月29日から5月5日まで、全国的にほとんどが晴天に恵まれたようで、休暇を楽しんだ方、かき入れだった方、共に大満足の1週間だったのではないでしょうか?

 今日は風林堂の定休日。お休みの朝、私がたまに出かける、横浜の小さな映画館周辺について書いてみます。

  Jack&betty シネマジャック&ベティ  中区若葉町、伊勢佐木モールのずっと端っこ、京急黄金町駅にほど近い裏通りにある老舗の映画館です。

 ヨコハマ最後の名画座ということで、緞帳つきスクリーンと座席、ロビーのたたずまいなどが、最新設備のシネコンに慣れているとタイムスリップしたかのようですが、それが良い味を醸しています。

 ジャックとベティは、別々のスクリーンで、それぞれ旧作と、ミニシアター系新作を分けて上映しています。ベティは最近デジタル映写機後導入したようで、上映前のテスト画面に、「DIGITAL」の文字が現れて、先日ちょっと驚きました。

 私が時々入るのは大抵が「ベティ」の方ですが、東京で単館上映されるマイナー作品が1~2ヵ月遅れで掛かることが多いので、新聞広告や映画解説のサイトなどでチェックしていた作品を、時間差で見ることができ、ありがたい存在です。 おまけに、昨年より毎週木曜日が「メンズディ」となり、新作も1000円均一となれば、通う頻度も高くなるというものです。

  Thai さて、その映画館周辺の環境はというと、みなとみらいを筆頭にどんどん変わる今のお洒落なヨコハマと少し趣を異にする、旧い下町横浜です。 

 ちょっとアブナイ感じと、ほどよい旧さが同居する京急沿線は、裏路地にも一風変わった店舗が多く、映画の上映時間前にお腹を満たすのが楽しみでもあります。 良くも悪くも新陳代謝が早いので、先日行った店にもう一度、と思っていると既に弊店!ということが多々あるのもご愛敬でしょうか。

 写真はジャック&ベティの並びにあるタイ料理の店「イヤムプシャナー」で、先日食したグリーンカレーランチです。とても美味しいプーケットビールと、長粒米のスープカレー。 これから暑い季節にはオススメです。

2010年4月30日 (金)

休日のコンサート2

 おはようございます。手焼きせんべい風林堂酒井浩です。 爽やかな朝を迎えた相模原市です。風林堂の工場は、カレンダー通りに稼働しますので、今日は製造作業です。 昨日のリサイタルの話題をもう少し続けます。

 以下YouTubeで拾ってきた、お二人のパフォーマンス動画と、昨日演じられた、日本歌曲の詩です。

 昨日のエンディング曲、森さんのJシュトラウスⅡ「春の声」

同じく森さん、アンコール曲「ムゼッタのワルツ」

仲道さんのショパン「英雄」

 

「さくら横ちょう」 加藤周一作詞・中田喜直作曲

春の宵 さくらが咲くと
花ばかり さくら横ちょう
想い出す 恋の昨日
君は もうここにいないと
ああ いつも 花の女王
ほほえんだ 夢のふるさと
春の宵 さくらが咲くと
花ばかり さくら横ちょう
会い見る時は なかろう
「その後どう」「しばらくねえ」と言ったって
はじまらないと心得て
花でも 見よう
春の宵 さくらが咲くと
花ばかり さくら横ちょう

「初恋」 詩:石川啄木 曲:越谷達之助

砂山の砂に
砂に腹這い
初恋のいたみを
遠くおもい出ずる日
初恋のいたみを
遠く遠く
ああ ああ
おもい出ずる日

いかがでしょうか? 和洋を問わず、時間の経過という洗礼を受けてなお人々の心を打つ曲の数々を、最高のパフォーマンスで聞くことができる喜びを感じたひとときです。

2010年4月29日 (木)

休日のコンサート

 こんばんは、手焼きせんべい風林堂酒井浩です。 今日は昭和の日、そして大型連休の始まりですね。 晴天に恵まれた相模原、穏やかな気候の中、お休みを満喫された方も多かったのではないでしょうか。 風林堂も今日は定休日、以前から予定していたリサイタル鑑賞に、ホームグラウンド、グリーンホール相模大野まで出かけて参りました。

  4_29_2 今日の出演者はご覧のパンフレットのお二人、ソプラノの森麻季さんとピアノの仲道郁代さん、どちらも、日本を代表する実力派で、且つ抜群の美貌を誇る人気アーティストですね。

  マスメディアにも頻繁に登場するお二人ですから、クラシックファンでなくともご存じの方も多いと思います。 グリーンホール相模大野は、今年開館20周年を迎えることもあり、このようになかなか意欲的なプログラムを多く組んでいるようで、楽しみにしています。

 オペラ歌手のリサイタルで歌われるのは、やはりヨーロッパの古典名曲が多いのですが、森さんのレパートリーには日本の歌曲も多く、今日も「さくら横ちょう」「初恋」「からたちの花」などを披露されました。 もちろん、ドイツ語とイタリア語の歌曲もふんだんに・・。

 4_29仲道さんのピアノソロは、ベートーヴェンの「月光」、ショパンの「英雄」など4曲。私が普段CDで聴いている欧州ピアニストと、ひと味違うディティールの演奏が楽しめました。

 森さんは、今年「ラ・ボエーム」ムゼッタ役で、トリノの舞台に立つ予定だそうです。仲道さんは、今年「ショパン 鍵盤のミステリー」を出版、活躍の場を広げています。  マイクを持ったお二人のトークもあり、休日の昼下がり幸福なひとときでした。 

 《オマケ》 仲道さんは、トークの中で、今日を「みどりの日」と間違えていらしゃいました。正しくはもちろん「昭和の日」ですね。

2010年3月29日 (月)

お楽しみの跡

 おはようございます。手焼きせんべい風林堂酒井浩です。 また冬に逆戻りしたようにひんやりした相模原です。 少し前に桜開花が伝えられていますが、ほころびかけたつぼみも、開花待ちの一休みかも知れませんね。

 さて、店舗を営んでいらっしゃる方は等しく同じと思いますが、私の仕事おせんべい屋も、週休は一日ほどしか取れません。 しかも、定休日といっても、夕方には翌日の「しこみ」がありますし、希に製造が忙しい時には、店舗はお休みでも工場が稼働ということもあるので、まとまったお休みを取れるのは年に僅かです。

 そんな短い休日ではありますが、そのひとときにヨロコビを与えてくれるのが、このブログでも時々拙き感想文など書いている映画鑑賞です。その前後も含め長くても数時間ほどの間、日常から離れ、時空を超え、見たこともない場所や人々のドラマに触れて泣き笑いし、時には怒ったりもする、そんな劇場で過ごす時間が大好きです。 

 Tickets10

 いつの間にか溜まってしまった半券の数々、最近はチケットに作品名が印字される事が多いので、後から見ても記憶と感動がよみがえって来ることもありますね。 

 今週は、何を見に行こうかな・・v(^_^)

2010年1月14日 (木)

寒い夜には

 2010年が始まり、半月が過ぎました。 明日15日は新暦の小正月。 お正月の雰囲気もすっかり薄れてくるころですね。 ここ数日、日本全体が寒気に覆われ、かなり冷え込みが厳しくなってきていますが、相模原も寒い日が続いています。 今年は1月20日が大寒ですので、これからもっと冷え込むのでしょうか? 日本海側など大雪の被害に遭われている地方にお住まいの皆様にはお見舞い申し上げます。Liberty

 寒い季節、欠かせないのは美味しいお酒というのが私のささやかなヨロコビなのですが、かつて風林堂があった静岡市清水区(旧清水市)の、草薙というところにリバティというこだわりの酒屋さんがあります。 今も仕事でそちら方面に出向いた際には立ち寄っては、旨酒を求めておりますが、そのお店のこだわりは生半可ではありません。

Liberty 長沢店長、お酒についての知識はまさに辞書級→

 地元列びにお酒好きの方々には有名なお店だと思いますが、私が子供の頃には、小さなプレハブの店舗で営業されていたのが、今では立派なビルになっています。 オーナーの長沢店長は、もう30年近く前から、大酒造メーカーの粗悪酒作りを声高に糾弾し続け、無名でも真面目な酒造りをしている銘柄を、和洋問わず紹介し続けています。

 今でこそ、地方の蔵で作られた銘柄のお酒が、比較的手に入りやすくなっていますが、20年前にはTVCM放映される大メーカー以外の品揃えをしているお店は滅多にありませんでしたから、その先見性と経営哲学は素晴らしいと思います。 10年ほど前に「買ってはいけない」という本が話題になり、ベストセラーとなりましたが、長沢店長のお酒に対するスタンスは、それよりずっと以前から、「粗悪な酒は買わないようにしましょう!」でした。「買っては~」書籍のほうは、その内容に問題点も多かったことが後に指摘されていますが、長沢店長の主張は今でも正論です。

幻

  その店長の「酒井さんには、これを試してみてもらいたい」というに勧めで、一度で虜になり、昨年より愛飲しているのが広島県中尾醸造という蔵で作られている「誠鏡 幻」という純米清酒です。 銘酒というと、京都や兵庫、他北陸や東北地方など米所が有名で広く知られてきていますが、広島県にも良いお酒が多くあるそうです。

 常温のまま、大きめの湯飲みで1杯だけ、身体が少し温まるくらいがちょうどいい小虎ですが、日本が誇る醸造技術の醍醐味を毎夜堪能しています。 

 あぁ、コメの国に生れてよかったなぁ。

2008年5月13日 (火)

Love ! STARWARS

Disks  今年は初上映から、30周年にあたるということですが、私が17歳のとき、初めてスクリーンで目にして以来、ずっと心を奪われ続けている"スターウォーズ"のディスクコレクションの紹介です。 大きいのは、もはや目にすることもなくなった、レーザーディスク版の、旧3部作&エピソード1です。 Episode1にLD版があることすら、既に歴史の深淵に葬られているかも知れません。(笑)

 世の中に家庭用ビデオ再生器機が普及し始めたのが、1980年代前半頃だと思いますが、当時高嶺の花だったLDプレーヤーを無理して買ったのも、スターウォーズをどうしても手元に置きたいという強い願望からでした。  

↑ LD、DVD、サウンドトラックCDなど 

 世に筋金入りのスターウォーズフリークは沢山いらっしゃると思いますので、私などはかわいい方かも知れませんが、こと、映画を劇場のスクリーンで見た回数についてだけは、結構自慢できるかも知れません。 オリジナルの3部作は劇場で計11回観ていますし、LDでは、多分通算100回以上は観ています。最近はさすがに時間がなくなり、ご無沙汰してしまっていますが・・。
なお、新3部作は少し回数が減って、計7回の鑑賞でした。

 上の写真、下段の左から2番目は、公式スピンオフ「帝国の影」のサウンドトラックCD。
結構レアではないでしょうか? 「帝国の逆襲」と「ジェダイの帰還」の間を描いた作品で、小説・コミック・ゲームそして映画でもないのにサントラまで発売された異色の存在です。

 宇宙を舞台にしたSF映画にうらぶれた酒場が登場し、薄汚れたダウンタウンの町並みや、傷だらけの戦闘機とパイロットのヘルメットのリアリティーに度肝を抜かれ、光るビームの刃を持つ武器で戦う登場人物にココロときめかせた30年前からずっと、世界中の男の子たちを虜にし続けているSWワールドに、私もきっと一生のお付き合いをすることと思います。

 次の機会には、別のコレクションを紹介させていただきます。乞うご期待!(笑)

2008年3月14日 (金)

さようなら、ダン・フォーゲルバーグ

Albuminnocentage  MyFavoriteシンガー、DAN FOGELBERG氏が亡くなってしまいました。 昨年12月16日の事だそうですが、最近までその事実を知りませんでした。 

 ナチュラルで多才な音楽性とライフスタイルに強いシンパシーを持っていたので、かなりショックです。 20代前半まだ学生だった頃、「Longer」というヒット曲で彼の存在を知り、次に発表された2枚組のアルバム「The InnocentAge」で大ファンになり、発売されるアルバムのすべてを聴き、生み出された数々の美しい曲とその詩の世界に魅了され続けてきました。

Albumwildplaces 特に前述の「The InnocentAge」と、後期の名盤「The WildPlaces」は、一生の宝とさえ思っています。 
 今でも心が疲れているときに「懐かしき恋人の歌」「バンドリーダーの贈り物」などを聴くと、涙が滲んでしまいます。

ガンの闘病をしていたということは伝え聞いていましたが、こんなに早く逝ってしまうとは・・。

 彼の新作を耳にすることが、もうできなくなってしまうという事実を受け入れるまでに少し時間が必要かも知れませんが、残されたすばらしい作品達は、彼を愛した人たちの中でずっと輝き続けると信じてやみません。


 
ツアー嫌いで知られる彼が残した、数少ないライブ映像です。

Leader of the Band (邦題/バンドリーダーの贈り物)

たったひとりの子供
ひとりぼっちで粗野な
家具師の息子
彼の手は違う仕事のために生まれついていた
そして彼の心は誰にも知られていなかった
彼は家を出
淋しく孤独な自身の道を選んだ
そして彼は僕に与えてくれた
とてもお返しのできないような
素晴らしい贈り物を

この静かな音楽家は
単純な運命を受け入れなかった
一度は兵隊になろうともしたが
彼の音楽は待ってくれなかった
彼は修練を積んで愛を勝ち得た
嵐のように激しく
またビロードのようになめらかなプレイ
その魂を描き出す優しい手法を理解するのに
僕には何年もかかった

  バンドのリーダーは疲れ果て
  彼の目は老いてかすんできた
  しかし彼の血が僕の楽器に通っている
  そして彼の歌が僕の魂の中にある
  僕の人生は、この男をマネしようとする
  虚しい努力そのものだった
  僕はこのバンドリーダーの
  生きた遺産に過ぎなかったのだ

僕の兄弟たちの人生は違っていた
彼らは別の運命を求めて
ひとりはシカゴに もうひとりはセント・ポールに行き
僕はコロラドにいる
ホテルにでもいない時は
こうして選んだ 自分の選んだ
そしてよく馴染んできた生活をしている

あなたの音楽を
そして旅回りの物語をありがとう
いざ僕が行くという時に
自由にしてくれてありがとう
優しさと、我慢してくれたた年月に
感謝します
そして、お父さん
僕は「あなたを愛します」
と とても言い足りなかったと思うのです

 


same old lang syne (邦題/懐かしき恋人の歌)

昔の恋人に 食料品店で出会った
雪の降るクリスマス・イヴのことだった
冷凍食品売り場でこっそり彼女の後ろに隠れて
彼女の袖に触れた

最初は僕の顔がわからなかったようだったけど
たちまち目を大きく見開いて
僕を抱きしめた拍子に財布を落とした
それから僕らは涙が出るほど大笑いした

二人で買い物をレジに運び 食料は合計されて袋につめられた
ふたりはそこに立ちすくみ 弾まない会話にばつの悪い思いをした

ちょっと飲みにいこうとしたけれど
開いてるバーは見当たらず
酒屋で6本パックのビールを買い
彼女の車の中で飲んだ

僕らは無邪気だった頃に乾杯し
現在に乾杯した
むなしい気持ちを超えようとしてみたけれど
お互いにどうしたらいいかわからなかった

彼女は建築家と結婚したと言った
とても大事にされてるの と
彼女はその人を愛してると言いたかったのだろうけれど
嘘はつきたくなかったのだろう

年月の流れは 君には優しかったんだね と僕は言った
その瞳も変わらない青さだ と
それでも僕にはわからなかった
その瞳に秘めたものが疑いなのか感謝の気持ちなのか

彼女は僕をレコード店で見かける と言った
きっとうまくいってるのだろう と
観客は天国みたいに素晴らしいけど
旅そのものは地獄みたいに最悪だ と僕は言った

僕らは無邪気だった頃に乾杯し
時間に乾杯した
饒舌に任せて 昔を思い出し
また過ぎ去りし懐かしの日々を想う

ビールは空になり 舌もくたびれ 話すこともなくなって
僕が車から出ようとすると彼女はキスしてくれた
そして僕は彼女の車を見送った

ほんの一瞬だけ 僕は学生の頃に戻っていた
そしてあの懐かしい 心の痛みを感じていた
家に帰ろうと引き返したそのとき 雪は雨になっていた・・・

(訳:吉成伸幸)
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