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2020年9月23日 (水)

菅新総理とデービッド・アトキンソン

菅新総理が、アトキンソン氏の信奉者だという記事を目にしたので、1年くらい前に読んだ本を引っ張り出してきました。アトキンソンといっても、同じ国のコメディアン、Mrビーンのローワン・アトキンソンではありませんので念のため。ゴールドマン・サックス勤務の後、日本の国宝や重文修復の会社に転職、代表就任という異色の経歴を持つアナリスト。
労働力減少時代に入った日本経済の浮揚には、生産性向上のみが対応策であるという主張を一貫して発信しています。日本が、世界第三位経済大国なのは、1.26億という人口大国だからであり、人口減少社会においては低下が避けられない。(藻谷浩介氏の「デフレの正体」とも重なる主張です)20世紀にの高品質のモノ作りで成功し、その成功体験のまま「高品質・低価格」製品作りを維持することは国を滅ぼすと説いています。

デービッド・アトキンソン著 新生産性立国論デービッド・アトキンソン著 新生産性立国論

IMFの資料、2018年世界の1人当たりGDP国別ランキングでは26位。1090~2014年、生産性向上率ランキングでは126位と低迷しています。潜在的に高い質を誇り、且つ勤勉な日本の労働者を持ってこの現実なのは、経営者が無能だからと切って捨てています。「価格を下げる」のはどんな無能でもできる安直な戦略である。・・なるほど。
こういった現実を前に、国と企業トップが採るべき策を示しながら、日本経済再生への道を提言しています。興味深く読んだのを思い出しました。私自身、小さな会社の経営者ですが、且つ労働者でもありますので、身につまされるところも多々あり。
さて、新しい総理大臣は、政策にどう反映させて行くのでしょうか。提言通り、生産性の低い企業を退出させ、企業数を半分にする方向に行くのでしょうか。

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