2013年8月16日 (金)

はやぶさせんべい、好調に飛行中

三年前の夏、数々のトラブルを乗り越え、60億キロの旅を終え見事帰還した、小惑星探査機「はやぶさ」。その姿を印刷したおせんべいを、「はやぶさ煎餅」として売り出し、地元および、宇宙関連の施設で大人気を博しております。

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今年の夏から、相模原市立博物館のミュージアショップで取扱ってくださるようになり、夏休みの始まりと共に、沢山の注文をいただいております。一番沢山販売いただいているのが、つくば市の宇宙科学研究所のスーベニアショップ。年間通して見学者が多いのか、毎月まとまった量を納品します。中でもやはり、夏休みの時期と、秋に開かれる内部を一般公開するイベント時が、最も需要が高まります。そろそろ夏のピークは過ぎる頃ですが、暫くは休まず作り続ける状況となりそうです。


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2013年8月13日 (火)

映画感想文「天使の分け前」

Photo_2社会派で名高いイギリス人のケン・ローチ監督は、労働者階級に属する者たちが直面するさまざまな社会問題をテーマに作品を送り出してきた。今回は、真っ正面から切り込むようなタイプではないけれど、コミカルなタッチの中にも、その変わらないスタンスは生きている。

  主人公はグラスゴーに住む若者ロビーと、彼を含む主な登場人物であるポスターの若者プラス1。 4人は、それぞれが問題を起こし、裁判所から社会奉仕を命 じられていて、その作業現場で知りあった者同士という関係だ。プラス1は、彼らの指導を担当する人の良いおじさんハリー。物語の背景には、常に右肩上がり で推移する、イギリスにおける失業者数増がある。率で言うと約8%。日本でも、若年層の非正規雇用増加と、それによる低所得者層の拡大が問題となっている が、イギリスの状況と重なる部分はあるのだろうか? 

 刑罰としての社会奉仕という制度は、まだ日本には無い。導入の是非については、全く の素人なので的確なことは述べられ無いけれど、今の日本の司法制度の枠だったら、例えば軽微な犯罪の場合、実刑プラス執行猶予数年、あるいはもう少し軽け れば保護観察処分なんてのが、デフォルトなんだろう。(間違っていたらごめんなさい) 海外では、発祥の英国を含め、欧米を中心に約30か国で採用されて いるとのこと。刑務所の過剰収容の緩和や、受刑者の社会復帰促進・再犯防止に効果があると言われているとか。どちらの制度と運用がより効果的なのかは解ら ないけれど、この映画から受ける印象は、そんなに悪くなさそうだ。

 いずれにせよ、こういった若者が存在する理由は、もはや固定化に留まら ず、拡大再生産されるようにさえななっているといわれるる経済的格差だ。80年代から90年代の保守党政権時代飛躍的に拡大し、その後も微増を続けている という。この作品の主人公ロビーも、周囲には常に諍いや暴力があり、それは長く親達の頃から続いているというのは、格差問題が世代を超えて連鎖しているこ とを表している。

 主人公ロビーには恋人がいて、物語が始まって間もなく男の子も生まれる。その娘の家族は富裕層であり、親からは結婚を反 対されているという設定も、いつか見たような階級社会の話しだ。ミドルとかアッパーとか、かつての英国独特の階級とはやや違うかもしれないけれど、平等で あったはずの社会と大多数を占めた中産階級はもはや過去のもの、現代社会ならではの新たな軋轢がリアルだ。 恋人のパパから、まとまった手切れ金を渡さ れ、娘と子供から離れるよう迫られ、一時くじけて身を引く覚悟をしそうになるあたりのナイーブさにはグッとくる。粗野だけど、とっても良いヤツなんだな。 あがいても抜け出せない無力感や、はけ口のない苛立ちなどを抱えて生きなければならない、底辺の若者像が見事に描かれている。

 本作はその ロビーが、心優しい指導官ハリーとの出逢いによって、 特異な才能を開花させ、一発逆転の人生にトライするというエンタメ色も強い内容だ。だから、後半は前半の痛さと打って変わり、ロードムービに、ちょっとし たコンゲームのテイストをブレンドしたような内容になってくる。古い蒸留所で発見された「幻のモルト」をめぐるすったもんだは、前半の痛みやリアリティー をひととき忘れさせてくれるし、ロビーら4人へしっかり感情移入させられた観客は、ドキドキハラハラをお腹いっぱい楽しめるだろう。見事目的を達成した帰 路、警官に呼び止められ、職質受けた後に起きるアクシデントには、場内全員から「あ!」という声があがりましたよ。ローチ監督お見事。

 タ イトル「天使の分け前」については、各所で解説されているからここでは触れない。そして、物語の終盤に、この上ない爽快感と暖かさををもたらしてくれる、 とてもウィットに富んだ別の使われかたは、是非ご覧になって感じていただきたい。加えて、もう一つの意味として暗示され向けられているのは、英国を含む市 場主義経済社会全体に対する、ケン・ローチ監督からのメッセージのように思える。 高級なモルトウィスキーに象徴される「富」。また、それを高値で取引き し、更には投資の材料にまでしてしまう富裕層の存在。このお酒の熟成過程で失われるという数パーセントを、この物語の主人公達を含む底辺の人々への「分け 前」にできる知恵があるんじゃないか・・というのものだが、いかがだろう?

2013年8月 2日 (金)

ヨコハマ夏写真2

前回に引き続いて、横浜夏風景を少しご紹介。横浜といえばやはり海。「みなとみらい」と名付けられ、どんどん発展する臨界地域は、訪れる度に景色が変わっています。

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【石畳】 OLIMPUS E-PL1 ED14-42mm
赤レンガ倉庫前の石畳。逆光で光ってドラマチックになりました。

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【シーバスにて】OLIMPUS E-PL1 ED14-42mm
帰り道は、赤レンガから横浜駅東口まで、海上をシーバスという客船で移動しました。

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【夕景】OLIMPUS E-PL1 ED14-42mm
海上から見た、横浜駅近くに沈む夕日。


青い空と、頭の真上から射す強い太陽が、真夏のイメージですが、この日は午後から夕方にかけての散策と撮影。気持ちよい海風が、炎天下に歩き回って、熱くなった身体に心地よかったです。

2013年7月29日 (月)

ヨコハマ夏写真

今月初めのこと、久しぶりにヨコハマの港周辺に出向く機会がありました。夕方のオフ会と、昼間の映画鑑賞の間、真夏のみなとみらいを二時間ほど歩き回りました。

桜木町近くのシネコンから、新港の赤レンガ倉庫まで、およそ1.5kmほど。炎天下なのであまりゆっくりと言うわけにはいきませんでしたが、ちょこちょこっと撮った写真を披露します。

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【ランドマークへ続く路】
OLIMPUS E-PL1 ED14-42mm

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【赤レンガ1】
OLIMPUS E-PL1 ZUIKO DIGITALED 50mm F2.0 Macro

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【海辺のベンチ】
OLIMPUS E-PL1 ZUIKO DIGITALED 50mm F2.0 Macro

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【赤レンガ2】
OLIMPUS E-PL1 ED14-42mm


午後2時半から5時くらいまでの、陽がやや西に傾き始める頃。ほぼ逆光で撮っていますから、ややドラマチックすぎる感じもしますね。続きはまたの機会に。

2013年7月22日 (月)

はやぶさせんべいの舞台

2010年6月、60億キロの旅を終えて、みごと帰還した小惑星探査機「はやぶさ」。地元相模原市にJAXAの研究所があることから企画販売を始めた「はやぶさせんべい」は、おかげさまで好評を頂戴し、息の長い商品になりつつあります。

そんな中、更にもう一カ所販路が増えました。JAXA研究所の真向かいにある、相模原市立博物館。ここのミュージアムショップで、取り扱っていただくことになりました。 今月下旬から、夏休み中をメインに、企画展示「はやぶさ2応援」イベントが開かれているので、タイミングもぴったりでした。

おかげさまで、陳列いただいてすぐに反響があり、連日納品が続いております。ここは3年前、帰還したはやぶさのカプセルを一般公開したときの思い出の場所。あのときのような熱狂はありませんけれど、少し沈滞気味だった日本人の心に、勇気をくれた出来事として、多くの方々の記憶に残っていると思います。

来年打ち上げ予定の「はやぶさ2」の応援も兼ね、ご来場の皆様のご期待に応えられるよう頑張って参ります。Photo

2013年7月 8日 (月)

そろそろ更新?

昨年秋にリリースされた最新のWindows8。もう既にお使いの方も多いと思いますが。私はいまだにXPユーザーです。サブのノートはこの春に更新したので、7になりましたが、自作のデスクトップはまだ更新出来ていません。その大きな理由は、風林堂Web受注の柱である、オーダーメード「ぷりんたぶるせんべい」のデザインや、レイアウトに使っているグラフィックソフトウエアが、64bitにOSに対応していない可能性が高いからなのです。もう15年以上使い続け、自由自在に使いこなせるソフトを手放し、新しいものに馴染むまでには随分手間と、時間がかかりそうで、どうしても億劫となってしまうのですね。

幸い32bitOSの7では問題なく動いているので、もう少し生きながらえさせられそうですが、それも時間の問題でしょうか? しかし、いろいろ不具合の多くなったPC環境は、放置しておくとまずいので、そろそろ思い切らなくてはならないのかもしれないですね。

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2013年6月27日 (木)

もうすぐ9周年

風林堂が現在の場所に工場と店舗を移して、今月末で9周年になります。これ以前は、私鉄駅前の商店街で営業していましたから、現在の立地、歩行者がほとんど通らないロードサイドの店舗で、どれだけお客様にご来店いただけるのか、とても不安な中でのスタートでした。

もしかしたら、1日全く来客がないこともありうると想定していました。しかし、それはおかげさまで杞憂に終り、お車でのご来店が、全体の8割以上。商圏も随分広くなり、モビリティ社会の定着が、こういう小さな商売にもプラスに働いていることが実感されています。

もちろん、ただ受け身で待っているだけでなく、こうして少しずつでも情報を発信したり、ご常連のお客様へ直接働きかけたりと、それなりの努力は払ってまいりました。しかし、やはり食品製造販売の原点は、常においしいものを作るための努力だと思います。

まだまだ足りない点が多いと思いますが、来年の10周年、更にはその先を見据えて精進したいと思います。

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 ●手焼きせんべい風林堂のオフィシャルホームページ
「ぷりんたぶるせんべい」へのご注文お問い合わせ先
手焼き煎餅(有)風林堂製菓
〒252-0335 神奈川県相模原市南区下溝536-24
TEL 042-777-4501
FAX 042-777-4502

2013年6月23日 (日)

食品機械展示会

Fooma13_2少し前のこと、隔年くらいで足を運んでいる、食品関連に特化した機械などの展示会へ行ってきました。東京有明の国際展示場「ビッグサイト」で開かれ た「FOOMA1013」です。ニュースショーなどでもいろいろ取り上げられていましたので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれないですね。

広い会場に、大小沢山の出展ブースが並び、来場者も一時より多く、やはり世の中の景気回復期待を反映しているのかなとの印象を持ちました。

特に、お目当ての機械があったわけでは無いのですが、自動包装機に付帯するコンピューター制御印字機の物色や、既に導入している機械のメーカー担当 者と情報交換ができました。「ぷりんたぶるせんべい」を作る、フードプリンターも、この展示会をきっかけに導入しましたので、たまに行くと、何か新しい発 見もあるものです。

隣県に住んでいながら東京湾岸は意外に遠く、仕事の合間を縫って足を運ぶにはなかなか大変なのですが、これからも機会があれば情報収集のチャンスとして、活用したいです。

2013年6月 9日 (日)

精密画

手焼きせんべいに企業のロゴやトレードマークでノベルティとして、イラスト、名入れメッセージ印刷などで個性的なギフトとして等々、いろいろな場面でお使いいただいている「ぷりんたぶるせんべい」、写真は風林堂でオリジナルに作っている「はやぶさせんべい」の大きなサイズです。

昨年秋、地元百貨店の催事で一時的に販売しましたが、この春にオープンした相模原市のアンテナショップ「sagamix」からの依頼で、常時製造するようになりました。

数々のトラブルに見舞われながら、世界初の偉業を成し遂げた探査機は、地元の誇りであり、シティーセールスの資源としても高い価値があると捉えられています。

また、製造する側から申せば、食品にここまで精密な絵を描いた商品はあまりないと思いますから、そのあたりにも、安定して根強い人気が保たれている理由があるのではと考えています。

はやぶさが帰還した6月13日は、「はやぶさの日」として、相模原市も属する銀河連邦の記念日とされています。長く偉業を称える意味でも記憶に留めたいですね。

Photo

2013年5月23日 (木)

Wikiに寄付しました

皆さんはどのくらいの頻度でネット検索をしますか? 最近はタブレットPCや、スマートフォンの普及で、いつでもどこでもネット環境が手にはいるので、疑問があれば瞬時に検索という光景も多そうですね。

私もご多分に漏れず、調べ物といえばスマホでPCで、即ググってみるというのが習慣になっています。そして、そのとき一番頼りになるのがウィキペディアですね。膨大な知識が瞬時に無料で手にはいるというのは、ITの無い時代には考えられないことでした。本当にありがたいと思っています。

少し前のことですが、そのWiki上にカンパを募る広告が出たので、普段の感謝を込めて、少しだけ寄付しました。カードで決済を済ませると、程なく御礼のメールが。

ネット時代の新しい価値観に裏打ちされたシステムには大いに共感できます。これからも活用させてもらうこと間違いなし。

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